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舌癌手術後の後遺症とリハビリ方法【首より下の身体編】
以下、術後10年目現在の気になる後遺症、また自分の考えるそれぞれの後遺症に対する原因と改善方法をまとめたものです。特に今回は首より下の身体部分を対象にしています。ご参考ください。
受けた年齢と手術
ステージ2(20代後半)
頸部切開を伴う左頸部郭清術および左側舌部分切除術(舌の1/3)
左前腕および左太ももを用いた再建手術(遊離皮弁再建術)
傷口にケロイドあり
気になる後遺症
左親指周りの若干の痺れ(日常生活の動作には全く支障はなし)
首肩周りの凝り(特に内部の筋肉)
左肩が下に落ちがち、また開きがち
左股関節およびその周りの筋肉(左腹筋含む)が硬くなりがち
各症状の原因と改善方法
1. 左親指周りの若干の痺れ
原因: 再建手術に伴う左前腕の神経に触れたため。雨や低気圧の時に症状が強く現れるが、日常生活には支障なし。ただ時々気にはなる。
対応方法: 特に問題にならないため、日常的に動かす程度でリハビリは行わずで問題なし。
2. 首肩周りの凝り(特に内部の筋肉)
原因: 頸部切開を伴う左頸部郭清術および左側舌部分切除術による影響。具体的には術部の皮膚から筋肉まで慢性的な硬化が主な要因です。特に首内部の筋肉に張りは舌切除の影響(舌が縮みがちになる)を感じます。
対応方法:
姿勢を良くするトレーニング(プランク、腹筋、背筋などの体幹トレ)
肩回し
首肩周りの筋トレ、ストレッチ
特に、首内部の筋肉に張りを感じる場合は、舌をしっかり伸ばしながら首を動かすようにしています。
水泳(とくにクロールがよい)
3. 左肩が下に落ちがち、また開きがち
原因: 首周りの筋肉の硬化と弱化が主因です。また肩胸周りの筋肉は首と繋がっているため、首周りの筋肉の硬化や弱化に伴い、肩胸周りの筋肉も硬化や弱化するようになります。また舌が硬くなる影響で胸周りも硬くなるのでその影響もあります。
対応方法:
"2.首肩周りの凝り(特に内部の筋肉) "と同じ筋トレやストレッチの継続
首、舌周りの筋トレ、ストレッチ
4. 左股関節およびその周りの筋肉(左腹筋含む)が硬くなりがち
原因: 首周りの筋肉の硬化と弱化に起因し、上半身のバランスが左側に偏ることによって、左下半身をメインに、全身に影響が出ます。
対応方法:
姿勢を良くするトレーニング(プランク、腹筋、背筋などの体幹トレ)
股関節に刺激を与えるトレーニング(スクワット、四股踏み、ブリッジ(ヒップリフト)など)
首周りの筋トレ
ウォーキング
ジョギング
水泳