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訪問美容師&ご家族との関係性

こんにちは、un.大澤です♩

訪問美容において、un.ではお客様の対象を【三者】としています。
【三者】とは、、
お客様
・お客様のご家族様
・お客様のケアに当たるスタッフ様
としながら訪問し、それぞれにご満足いただける技術を提供しています。

カウンセリングもしっかりと


その中で今回は『ご家族』について書きたいと思います。

コロナ禍となって4年以上経ちますが、高齢者施設にご家族を入所させている親族のお気持ちについてみなさんは考えたことはありますか?

もし自分のお父さんお母さんが施設への入所を余儀なくされ、これからは好きな時に自由に会えない、どんな暮らしをしているのかも把握できないかもしれない…と想像してみてください。
その家族同士の関係性にもよりますが、とても悲しいことだと私は思います。

特別養護老人ホームで介護職員をしていた際は、週に何度も面会にいらっしゃるご家族がいる一方で、こちらから必要な連絡をしても一向に姿を見せないご家族、たまにご家族が好きな差し入れを買って届けてくださるご家族、お孫さんたちまで面会に来てくださって賑やかなご家族、本当にさまざまでした。

あるご入居者様の息子さんや娘さんがバイオリンやコーラスをされていて、月に一度コンサートのようなレクリエーションをしてくださる機会もありました☺️
もちろん入所されているお母さんもとても喜んで、周りの職員や入所されている方々もとても生き生きしていたのが印象的でした。

介護職員へのご要望が特に強いご家族も多かったです。
「母はとても賢い人だったので、頭の体操のために計算ドリルや漢字ドリルなどなるべく毎日やらせてください!」「必ず冬は電気毛布をセットして管理してください!」など。
正直職員の手が足りない時は、業務に追われて1人1人にそこまで向き合えない日もありました。

でもその方にとってお母さんはその人1人だけなんですよね。
その当時は口うるさいとか細かいとか職員の中でも不満の声があったのも事実ですが、今思えばご家族同士の絆や信頼関係、お母さんにはいつまでもどんな環境にいてもお母さんらしくいてほしいという思いがあったからこそのご要望だったのだと振り返ります。

ヘアスタイルに関してもきっと同じだと思うのです。
昔はこんなヘアスタイルが好きだった、この色が似合ってた、短すぎるのは好きじゃなかった等、特に今はコロナ禍でなかなか会えないからこそ思い出の中のご家族のイメージを美容師に強く伝えたいんだろうな、と考えるようになりました。

先日訪問した施設でも、総勢40名以上のお客様を対応し、カット後に職員様がお一人ずつ仕上がりのお写真を撮ってご家族にプレゼントするというとても素敵な企画をされていて、まさに三者が笑顔になる構図だと思い嬉しくなりました。

ご本人やご家族にも喜んでいただけるスタイルに仕上げます


訪問美容師ができることとして、普段お会いすることのないご家族からのご要望にお応えすることは、そのご家族の関係性をつなぐ大切な役割だと感じます。
お一人お一人の背景に、その方を想うご家族がいることを日々頭に置きながらまた明日からtripに励みたいと思います!

お読みいただきありがとうございました😊


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