あの虎杖を食べてみた
最近ではすっかり某少年漫画のイメージが定着してきた「虎杖」。難読だと思うんだけど、呪術廻戦のおかげですっかりみんな読めるようになってしまった「イタドリ」。もとは山菜の名前です。
私の人生ではじめてイタドリを知ったのは有川浩著『植物図鑑』。(今は有川ひろだけど、著作は改名前だから漢字でもいいかな?)
高知の人はむしろ積極的に好きだね。それで面白いのが、山越えして徳島や愛媛じゃイタドリを食べるって文化がほとんどなかったみたいで、イタドリが手付かずで生え放題だったんだって。でも高知じゃ市なんかで売れるほど価値の高い山菜でさ、高知から業者が軽トラで遠征していってごっそり収穫してたらしいんだ。
有川浩『植物図鑑』角川書店,2009,p.165
高校生で初めて読んだときから一度食べてみたいなぁと思っていたイタドリがここに!!!
義実家の農作業を手伝いにいったらそこらじゅうに生えていました。義母がこれがイタドリだって教えてくれたので、イタドリくんとご対面できた。たぶん地元にも生えているだろうし見たこともあるんだろうけど、山菜って人に教わらないと怖くて食べられなくない?
私が採るの下手で、引きちぎったせいで断面が酷いことになっているけど、本当はもっとポキッと折れるらしいし、そうしないと美味しくない?らしい。
イタドリは大きくなり過ぎると繊維が硬くなり食べられません。収穫する際、指で折り曲げた時にポンと小気味いい音がして折れるところから上を収穫します。音がせずぐにゃっと曲がって切れない時は更に上の方で同じように試してください。
引用サイト 「旬の食材サイト」 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/itadori2.htm (2022/4/10 最終閲覧)
義母と全然断面違うなって思ってたの…。
生でも食べられるって義母も言うので、皮をその場でちょっとむいて少し齧ってみた。
齧った茎は甘酸っぱく、果物に近い味がした。それも──正にリンゴのようなみかんのような爽やかさだ。こんな味のする草があるなんて。
有川浩『植物図鑑』角川書店,2009,p.167
……果物か?確かに意外な味だけど…リンゴ…か…??みかん…??旬は過ぎてるって話だからかもしれないけどあんまり甘さは感じなかった。酸っぱさは感じた。
まぁ本番は調理してからですよ。おうちに帰ってから皮を剥きました。ちょっと自宅が遠いこともあって、萎びてきていたので皮は剥きにくかった。仕方がないのでピーラーで削る。現地では手でスルスル剥けたので、採ったらすぐ下処理するべき。
はい、剥きました。
切りました。穂先も食べられるってあとから気づいた。三角コーナーから取り出す気にはなれなかった。あと、水にさらすのはまだ早かった。茹でてから。
下茹でします。さっと。そう!茹で過ぎです!!ぐっだぐだです!!!拡大すると写真も下手だか剥くのも下手だな。でもちょっと山菜っぽくなってきた気がする。さっきまで草だった。
苦いのいやなので一晩水にさらします。というか、アク抜きしないとあんまりよくないみたい。下処理は塩漬けとかもあるらしいけどめんどくさいしそんなに量も採ってないのでパス。
じゃん!完成です。
『植物図鑑』みたいに、そのまま油で炒めでもいいらしいんだけど、なんかカサが減ったので義母オススメ豚肉と炒めてみました。豚肉メインみたいになりました。味付けは醤油と砂糖、鰹節を適当に。美味しかったです。案の定豚肉メインの味になったけど。
以上、みんな大好き虎杖を食べてみたレポでした。次は旬に上手に収穫して、下茹でを短く済ませ、イタドリだけで食べてみます。
参考文献
・有川浩『植物図鑑』角川書店,2009
・「旬の食材サイト」 https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/itadori2.htm (最終閲覧2022/4/10)
・「オリーブオイルをひとまわし」https://www.olive-hitomawashi.com/column/2021/02/post-13875.html(最終閲覧2022/4/11)
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