恋しさ
冷たい風が
カーテンの膨らみを経て
するりと入ってきた
自分の肌の輪郭が
はっきりと際立つ
秋はもうここまで
やって来たのね
思い出すのは、あなたのその
大きな手
抱き寄せられたとき
背中に伝う安堵と驚き
高鳴る鼓動は隠したい
あなたと私の境界線
飛び越えたい心理戦
日本列島秋雨前線
停滞中の関係性
毛布なんか蹴飛ばして
そのぬくもりで満たして欲しい、
どうか朝まで
1ミリたりとも
逃しはしないで
今はただ、
合わせていたいの
二度と会うことはないと
判っていたとしても
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