吾輩が戦地に駆けつけた時、そこはすでに敵軍の手に堕ちていた。押し寄せる赤い軍服の兵士たち。鎮座する漆黒の装甲車。さらに、今回は兵士の数も多ければ、装甲車も大型である。以前までの白い世界は見る影も無い。 この量だと相当な時間がかかるだろう。今までと同じ戦法ならば。吾輩はいつも、接近戦で地道に敵を排除する。しかし、今日の吾輩はいつもとは違う。 今回は強力な新兵器を用意した。本当に通用するのか、一抹の不安はあるが、ここは信じるしかない。そして吾輩は引き金に指をかける。
困り顔で言う。 『夢はあるかい?』 その双眸はほんのり輝いていた。 私は答える。 『したいことは特にないかな』 世界が歪に揺れる。 もう1人の同居人が口を開く。 『将来はどうすんだよ』 その頬が濡れる。 私は投げ遣りに呟く。 『天文台とかで働いてみるのもいいかもね』 もちろん私には難しいことは分かっている。 そして、その面に諦めと偽りの笑顔を貼り付けた。 少し不自然な笑顔の同居人が言う。 『おもしろそうじゃん』 どうやら機嫌は戻ったようだ。 もう1人の同居人も賛同す
6月の朝は早い。僕は4時半には出勤しなければならないんだ。 僕の仕事はみんなを明るくすること。休みの日は僕にはないけど、頑張らなきゃ。僕が仕事をしないとみんな困っちゃう。 11時ごろかな?そのくらいの時間になったら次の子とバトンタッチ。僕の仕事はそれで終わり。 僕は自分の仕事に誇りを持ってるよ。僕がいなきゃ始まらないからね。でも、僕のことを嫌いだって言う人もたくさんいるんだ。僕の時間は憂鬱かもしれないけど、応援してるよ。 今日も1日頑張ってね。
ビジネスマンもすなるnoteといふものを、ニートもしてみむとてするなり。 書き出しに土佐日記の冒頭を引用させて頂きましたが、実はそういった書物には全く詳しくありません。普段から本を読むこともありません。読書素人です。 noteで投稿をしたのは、文章力を付けようと思ったためです。普段文章を書いたりはしません。ですが、そこまで苦手意識もなかったので、小説を書こうと思い至ったことがあります。小説は読み手がついて初めて意味があるものですので、拙い文章ではいけないと思い、練習