ふとした瞬間
困り顔で言う。
『夢はあるかい?』
その双眸はほんのり輝いていた。
私は答える。
『したいことは特にないかな』
世界が歪に揺れる。
もう1人の同居人が口を開く。
『将来はどうすんだよ』
その頬が濡れる。
私は投げ遣りに呟く。
『天文台とかで働いてみるのもいいかもね』
もちろん私には難しいことは分かっている。
そして、その面に諦めと偽りの笑顔を貼り付けた。
少し不自然な笑顔の同居人が言う。
『おもしろそうじゃん』
どうやら機嫌は戻ったようだ。
もう1人の同居人も賛同する。
『宇宙の神秘をみんなに伝えよう!』
その双眸が先程とは違う輝きを放つ。
そうして自分の感情を欺き、その日の心の平穏は保たれた。
訳: 就活したくないよーん😭
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