今日も、火曜日の午後二時に、アニマル平和祈念公園の『なかよし広場』では、いつものアニマル会議が行われています。 そこで、ねこ議長は、黒板に何かを書きながらいいました。 「今日のお題は、こちらです。みんなでみんなのよいところを知ること。すばらしい内容は、忘れないようにメモっておきましょうね。」 すると、つぶらな瞳をしたネズミがいいました。 「なんて、素敵なお題でしょう。みんなのよいところを知るのは、よいことですね。」すると、ねこ議長はうれしそうな顔で、こういいました。
今日も少女は、ブランコに乗っていた。 まわりに人はいない。ひとりぼっちで泣いていたのだ。 ブランコがぎしぎしとひびく音が、よけいに少女を孤独にした。 二年前まで、お母さんとよくここに来ては、いっしょにブランコに乗った。 でも、もうとなりに大好きなお母さんはいない。独りぼっちになった少女は、お母さんを思うたびに泣いた。 病気だったお母さんの苦しそうなすがたを思い出すたびに、少女は胸がしめつけられて、眠ることさえできなくなった。 「ああ、こんなことなら、お母さんとの記憶のすべ