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ネガティブな思考回路に気づくことから始める:『ややこしい自分とうまく付き合う方法』#読書

◆概要
精神科医が、ネガティブな思考に陥りやすい人=ややこしい人へ考え方、対処法を示した本。

◆ポイント
・「ややこしい」人にはいくつかの捉え方のパターンがある
(白黒志向、べき思考など)
自分の思考パターンを意識することが、その思考から離れる第一歩。

・ネガティブな思考に陥ったら、他の捉え方で考えてみる。
①もっとひどい状況②過去にうまくいったこと③原因が自分以外である可能性④今後のステップ

・ネガティブになったら、反証を考える。例えば、何かミスをしたから自分はダメな人間と思った場合、「誰にでも間違いはある」「たまたま間違えた」等。
この状況を人に相談されたらどう答えるか、を考えると見つけやすい。

・ややこしい人は減点主義の傾向が強い。例えば、嬉しいこと=パラダイス、人生の絶頂にいると捉え、その基準から考えて嬉しいことは0、と見なす。

・物事は苦しんで達成しなければいけない訳ではない。長期的な視点での満足を追い求めても良い。人生は、楽しむためにある。

◆感想
自分はいわゆる自己肯定感が低いタイプだが、タイトルの「ややこしい」の通り、本当にいらない考え方をわざわざしているなぁと思う。
でもとても自然に偏った考え方をし、そのまま生きてきたので、なかなか日常生活で意識することすら難しい。

振り返ってみると、「自分が悪いと思った方がいい(自分の非を認めないのは恥ずかしい)」という思考回路があるのだが、なぜそんな根拠がないことを考えているのか自分でも分からない。
でも、逆に悩まない人がどう考えているかもよく分からない。
ネガティブな出来事があったとき、すぐ他責にするのもおかしいし、どうでもいい、と捉えるのも無責任な気がしてしまい…。この考え方が既に白黒思考なのかも。
悩まない人は、ちょうど良く「まあいいか」と思っているのだろうか。

この本の中で、「他人が相談をしてきたら何と答えるか考える」という方法が分かりやすそうだと感じた。他人が悩んでいるとき、「自分のせいでしょ!?」と言うことは少ないので。


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