一足飛びの罠
このブログもコツコツと進めていますが、そろそろテキストを作ろうと作業をちょっとずつ始めています。五行説の話はこのブログでもちょくちょくしていますが、動画にして説明しようとおもって、おさらいをしていたところ、大きな気付きがありました。
五行説は相生説と相剋説があります。相生説っていうのは生み出すという流れになっていて、相剋説というのはやっつけるという意味合いになってきます。五行説では木火土金水というながれで、循環しています。気がこすれ合うことで火が生じ(火生土)、土の中に金が生じ(土生金)金が溶けると水が生じ(金生水)水が木を生じる(水生木)とされています。五行の一つが他の五行を生み出す関係のことを相生説といいます。
相剋説では五行の並びが変わりま木土火水金という並びになります。木が土の栄養を奪い(木剋土)、土が水をせきとめ淀ませ(土剋水)、水が火を消し(水剋火)、火が金を溶かし(火剋金)、金が木を断ち切る(金剋木)という意味になります。五行の一つが他の五行の一つをやっつけることを相剋説
といいます。
この五行の木火土金水というのはあらゆるものに当てはまるといいます。いろであったり、方位であったり、季節であったり、味、五感などもそうです。感情や数字などもあてはまります。陰陽と五行説をつかって風水などが成り立ってくるので陰陽五行説やアロマは基礎ということになるわけです。
古代ギリシャの四大元素は万物を生み出すエレメントといわれていますが、五行は人間が生活していくうえで欠かせない5つの材料や道具という意味だといわれています。五行は中国の春秋戦国時代に思想家がまとめたものだといわれています。おなじみ孔子や儒家、老子・庄子などが関わったといわれています。実際、陰陽家の鄒淵が五行説を体系化したといわれていて、最初から五行陰陽説でもなかったようです。日本には5世紀か6世紀頃に仏教、儒教とともに中国から伝来して、その後陰陽道という日本独自の発展を遂げていったそうです。
おさらいすればするほど、わたしたちの生活は五行で成り立ち、そのめぐりが重要ということがよくわかります。特に相剋説をおさらいしてわたしなりに思うことがありました。相生説の順番であれば身体は育まれれるのに、相剋説になれば、殺し合ってしまう。順番を間違えたら大きな間違いになるわけです。特に木が土の栄養を吸収してしまうことで、土から金が生まれなくなってしまうという部分ですが、身体も一足飛びをしてしまうことで、細胞が育たないという環境になると感じました。
心の部分でいえばやっぱり体験、経験が重要だとも思います。私がカウンセリングでいつも危惧してしまうことは、わかっていないのに知った気になっているという現象が多すぎるということ。これもつまり生み出せない状態で木が土の栄養を吸収しているだけの状態になるわけです。ここまでならまだいいのですが、金が木を断ち切ったり、水が火を消してしまうといことが起きるのは、他の五行を完全に消滅させてしまうので、私達の生活に必要なものが消されていくわけです。例えを変えれば紛争のある地域ではこの金剋土が起きていることになるのです。
昨今、スピリチュアルの話が多く取り立たされていますが、願えばいいというわけではなくて、順番が大事なわけです。育むということをしていかなければココロも身体も成長ができなくなり、体内でも相剋がおきてしまい、流れがとどまり思うようにいかななくなるわけです。アロマを使うようになったから、その効果を知りたかったからなのかわかりませんが、私はエステの商材にアロマを選びました。実際商材のなかでは四大元素を使うものもありますし、華やかです。ですが、私はアロマを選び五行説と関わる商材で学びを深めたわけです。それが功を奏し、身体の循環も年々整う体感を得ていますし、思考も安定しています。
自分に必要なことを考えて進める。自分の使命に従って生きることを迷うことなくできるようになるためには基礎が必要です。一足飛びであればあるほどに、順番を間違える可能性が高くなります。それはつまり失うということも考えられるわけです。一つ一つ丁寧に順番どおりに。急がば回れです。五行説をおさらいして相剋説を思い出し、現代の一足飛びの罠の危機感を覚えた話です。