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ささやかなにくしみ 〜詩篇〜




ここにひときれのにくしみがある。

ささやかなにくしみだ。

ただし、

ささやかではあるが、

ささやかでないのが、

にくしみというものだ。



なぜそれがうまれるのかわからない。


たいていが、

じぶんにとってふつごうなことをされ、

いやなおもいをしたから、

と、いうところだろうか。


にんげんにとって、

ふつごうなことは、

いろいろあって、ひとにもよる。



ささやかなにくしみは、

すぐにうまれる。


それをどうさばくかが、

あなたという、

りょうりにんのうでのみせどころなのだ。


それをどくにかえてしまえば、

それはどくになってかえってくる。


それをおいしいものにかえれば、

それはおいしくたべられてきえる。



ここにひときれのにくしみがある。

ささやかなにくしみだ。



ささやかなにくしみは、

すぐにうまれる。



うでのいい、りょうりにんになるのだ。

そんなもので、

いちいちどくをくらっていては、

いのちがたりなくなる。


いのちをみたすものを、

つくるのだ。


そう…。

ちょっとずつでいい…。


ささやかなにくしみに、


こころ、どくされる、なかれ。






こころ、どくされる、なかれ。








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