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輝夜(かぐや) 〜百花繚乱の闇〜
火の粉を撒き散らして
夜天にひらく繚乱の華
暗き世界に、ドンと響く。
僕は蒼いトンネルを抜けて、
漆黒の深い宇宙へ招かれる。
現実は引き裂かれて、
虚ろな気怠さだけが
漂う無重力の監獄へ。
時間は。
ただ時間は。
『憎悪』すらも、変換する。
『快楽』へと。
うつろう時間。
すぎゆく季節。
ながれる歳月。
変換せよ、
変換せよ、
変換せよ、
汚物をダイヤモンドに、
泥棒をサンタクロースに…
でまかせを、現実に。
変換せよ…!
変換せよ…!
変換せよ…!
僕という闇。
輝夜よ、咲け。
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哀れな2匹の黒い仔猫よ。
君らはだれの飼い猫だったの?
おお、隣の…詐欺師か。
可哀想に、ガリガリじゃないか。
僕が君らを拳銃にして、
アイツの心臓を貫いてやろう。
きっとアイツの胸からは…
どす黒い血が噴き出して…
皮肉なものだ。
薄汚い悪党が、
最期に最高傑作の
地獄の華を咲かすとは!
火の粉を撒き散らして
夜天にひらく繚乱の華
暗き世界に、ドンと響く。
僕は蒼いトンネルを抜けて、
漆黒の深い宇宙へ招かれる。
現実は引き裂かれて、
虚ろな気怠さだけが
漂う無重力の監獄へ。
静かに。
ただ静かに。
死ぬことすら、許されぬ。
奈落の底。
僕という闇。
輝夜よ、散れ。
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