白 《アフロディーテの誘惑》 〜色彩の詩(うた)〜
白い貴女の、
白いドレス。
風を孕んで、
裾が遊んで、
貴女の白い、
香しい足が、
露わになる。
それに見惚れた。
目をうばわれた。
白い貴女の足に、
ぐらりぐらりと、
僕の頭は揺れて、
立っているのも、
やっと。
ほかの、
すべて、
『白』、
なのに、
頬だけ、
あかく。
貴女は、
少女の、
ように、
笑って、
………。
僕を、
誘う。
淫ら…?
清き…?
貴女は、
…アフロディーテ?…
※アフロディーテ…ギリシア神話における、愛と美、豊穣の女神。ローマ神話では、ヴィーナス。
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