歌曲集「ミルテの花」から 第14曲≪ハイランド地方の人々の子守唄≫
作曲者 R.シューマン(1810-56)
ドイツ・ロマン派の作曲家シューマンは、妻クララとの結婚に敬意を表すために歌曲集「ミルテの花」を作曲しました。
「ミルテの花」とは
花言葉:「愛」「愛のささやき」
花嫁が飾りに使うもの。
1840年「歌曲の年」
シューマン30歳(1840年)で、ついにクララとついに結婚。
「ミルテの花」(Op.25)・「リーダークライス」(Op.24、Op.39)・「詩人の恋」(Op.48)・「女の愛と生涯」(Op.42)など、多くの歌曲(リート)が作曲されたため、シューマンにとって<歌曲の年>といわれています。
作詞 R.バーンズ(1759-96)
スコットランドの国民的詩人。英語だけではなく、スコットランド語を使った詩作で知られています。スコットランド民謡の収集や普及にもつとめました。
日本でおなじみの『ホタルの光』や『故郷の空』は、ロバートが収集したスコットランド民謡です。
この子守唄でうたわれる内容は・・・
1番
Schlafe,süsser,kleiner Donald,
Ebenbild des grossen Ronald!
Wer ihm kleinen Dieb gebar,
Weiss der edle Clan aufs Haar.
お休み、かわいい、小さなドナルド、
大きなロナルドにそっくり
小さな泥棒を産んだのは誰か、
貴族たちはよく知ってるよ
ちなみに
2番
小さなドナルドが大きくなったら、ローランドへいって馬を盗みなさい。
3番
お金を盗んで、幸せを盗んで、ハイランドへ戻ってきなさい。
なぜ?
シューマンは、歌曲集「ミルテの花」の第1曲
≪献呈≫で象徴されるように、クララへの溢れる愛を音楽に表現しました。
歌曲集にこの歌詞を選んだのは…なぜ?
聴いて発見
・シンコペーション
・半終止
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?