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AMORES / ジョン・ケージ
プリペアド・ピアノと3人の打楽器奏者のための「アモーレ」
J.CAGE(1912-92)
常に新しい経験を求めているアメリカのクリエイターであるJ. CAGE は、音楽制作の概念に疑問を投げかけています。彼は騒音、沈黙、偶然の概念をもてあそんで、珍しい物体や電気機器を使用します。彼は禅哲学を学び、ビジュアルアーティスト、作家、ダンサーとコラボレーションしました。
プリペアド・ピアノとパーカッションのための作品『Amores』は 1943 年に遡ります。1952 年にケージは 『4'33』という完全にサイレントな作品をデザインしました。
ドキュメンタリー『作曲家 ジョン・ケージ』
プリペアド・ピアノと3人の打楽器奏者のための
「アモーレ」
1)ソロ :プリペアド・ピアノ
2)トリオ:9タムタム、ポッドガラガラ
3)トリオ:7枚の版木(中国製ではない)
4)ソロ :プリペアド・ピアノ
ジョン・ケージ (1912-1992) – ケージは 1943 年に 4 部構成の「アモーレ」を書き、初演しました。第二次世界大戦が進行中で、ケージは「小さくて親密で、そこに愛が込められているものはすべて美しいと思った」と書いています。さらに彼は、『アモーレス』は「愛は美しいと思えるものであるという私の信念を表現したもの」であると述べた。
作品を聴いてみましょう
打楽器アンサンブルの古典的作品が収録されているCDです。演奏は世界的打楽器アンサンブルのアマディンダ・パーカッション・グループ。つい先日ジョン・ケージの打楽器作品全集を完成させた強者たちです。そして注目すべきは協演のピアニスト、コチシュ。今では指揮者としても活躍する名手で、近現代音楽に造詣の深い演奏家です。それにしても、4分33秒を収録するとはどういうことでしょう(笑)
プリペアド・ピアノ
ドキュメンタリー「ジョン・ケージ」5:32~
プリペアド・ピアノは作曲家ジョン・ケージが1940年に「発明」したものである。舞踊家 Syvilla Fort (1917-1975) にダンスの付随音楽を委嘱されたケージは初め打楽器アンサンブルの使用を考えたが、公演場所のスペース上の制約から打楽器を大量に使用することができなかったためピアノで代替せざるを得ず、その作曲を進める中でこの楽器を考案するに至った。
私は自分の作品によって、身の回りのあらゆる音を楽しんできました。周りの音を「理解」するのではなく、「経験」するのです。たとえば、ある対象が美しくないと感じたとき、自分がそう感じた理由を探してみる。すると、理由などないと気付きます。
嫌悪する心を改め、嫌いを好きに変えれば世界はより広がります。それは、人生の喜びを増やす最良の道なのです。芸術を自己表現ではなく、自己改造と考えるのです。もっと自由になるために。。。
(ドキュメンタリー冒頭 ケージによる語り)