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La promenade 『展覧会の絵』

M.Moussorgsky(1839-1881)

ムソルグスキーはロシアの作曲家でした。
彼は『禿山の一夜』とオペラ『ボリス・ゴドゥノフ』を作曲しました。


『展覧会の絵』は、ムソルグスキーの友人で画家ハルトマンの遺作展を鑑賞する作品です。 La promenade プロムナード (散歩)をはさむことで、作曲者と共に心の眼で聴き、心の耳で観るような思いになる作品です。

《構成》

第1:Promenade
● Gnomus
(こびと)
第2:Promenade
● Il vecchio castello
(古城)
第3:Promenade
Tuileries - Dispute d'enfants après jeux
(テュイルリー - 遊びの後の子供たちの喧嘩)
Bydlo(牛車)
● 第4:Promenade
Балет невылупившихся птенцов
(卵の殻をつけた雛の踊り)
Samuel Goldenberg und Schmuÿle
(サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ)
● 第5:Promenade 
※ラヴェル編曲版では削除
Limoges - Le marché
(リモージュ - 市場)
Catacombae - Sepulchrum Romanum
(カタコンベ - ローマ時代の墓)
Cum mortuis in lingua mortua
死せる言葉による死者への呼びかけ
Избушка на курьих ножках - Баба-Яга
(鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガ)
Богатырские ворота - в стольном городе во Киеве -
(キエフの大門)


《展覧会》を聴いてみましょう

ガルトマンの絵に込められたメッセージ、ムソルグスキーの音楽について追跡された動画を紹介します。

革命に消えた絵画 追跡 ムソルグスキー「展覧会の絵」 団伊玖磨


ムソルグスキーの原作はピアノ独奏作品です。多くの方が編曲していますが、オーケストラの魔術師とも称されるM.ラヴェルがオーケストラに編曲した作品が良く知られています。冒頭のトランペットから異彩を放ちます。


《原作》と《編曲》を聴いてみましょう

ピアノ版《原作》


オーケストラ版《ラヴェル編曲》




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