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Mazurka マズルカ 68-3
F. chopin(1810-1849)
ロマン派の音楽家ショパンは、ポーランド出身のピアノの名手でした。
彼は自分の楽器のために多くの作品を作曲しました。
彼はフランスに住み、ジョルジュ・サンドと知り合いました。
マズルカとは
本来ポーランドの一地方「マゾフシェの」を意味するポーランド語。古くからこの地方に伝わる国民的舞曲をもとに、生涯50曲以上のマズルカを作曲しています。
ショパンは、ポーランドに伝わる多くの民族舞踊のなかで、3つの旋律とリズムを選び、それらを発展させマズルカを作曲しました
◆マズル(マゾフシェ地方の舞曲。快活なテンポの楽しい曲で、しばしば付点リズムを持つ)
◆オベレク(シロンスク地方の舞曲。急速な踊りで、回転を繰り返す)
◆クヤヴィアク(クヤヴィ地方の舞曲。ゆったりしたテンポで、メランコリックな表情を持つ)
。
この動画の6:00あたりから、作品68-3マズルカの解説があります。(中間部左手に、空虚5度が連続して演奏される部分)バグパイプのドローン音を模倣するもので、マズルカは田舎でバグパイプを使って演奏されることが多かったため、ショパンはその技法を採用して作曲しています。
元々マズルカはバグパイプの伴奏のうえで踊られたという歴史があり、このバグパイプは主音と属音の5度を保続させることができるが、それはショパンのマズルカの伴奏音型にも表れている
ナルヴァ博物館(エストニア)
エストニア(ロシア国境近く)のナルヴァ城では17世紀の生活を再現する試みが行われています。バグパイプ(シャトルパイプ)とドラムによって、スコットランドのジグやウェールズのマズルカを演奏しています。
ショパンの死後に出版されたOp.67とOp.68
Op.68-3
19才の作品ですが,主部は典型的なマズルで,中間部は空虚5度によるオベレクとなっていて,リディア旋法なども使われていて,将来のマズルカの原型と言える作品です。
サンドとの9年間で生まれたマズルカ作品
1838(28歳)サンド一家とマジョルカ島へ
◆Op.41-1,2,3,4
1841(31歳)パリでの演奏会は大成功
◆Op.50-1,2,3,4,
1845(35歳)チェロ・ソナタ、舟歌、幻想ポロネーズなど
◆Op.59-1,2,3
◆OP.63-1,2,3
1847(37歳)サンドと破局
1848(38歳)寝たきりに
◆Op.67-2 ,Op.68-4
1849(39歳)死去
ショパン最後の作品:画像
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