レバノン料理「Fattet batinjan」を堪能する
とある会社帰り、友達と久しぶりにレバノン料理を食べに行った。
イタリア人は食にはかなり保守的な人が多く、最近の若者も中国人が作るまずい寿司や流行りの外国の食べ物は食べるが、レバノン、モロッコ、エリトレア等となると、二の足を踏む人が多い。
そのため、和食以外だとエスニックが好きな私と食の趣味が合う友達は殆どおらず(ちなみにイタリアンはほぼ食べない)、行く人はいつも一緒で、話が早い。前回、中央インド料理を食べた際、「次回はレバノンにしよう」と決めていたので、当日は昼過ぎから楽しみでならなかった。
繁忙期真っただ中で、「もうだめだ、これ以上は無理だ」と思う反面、レバノン料理が待っていると思うと、退社時間まで不思議と頑張れるものだ(笑)
前回、このレストランに来たのはクリスマス会を兼ねた食事会で、セットメニューが組まれ、選択肢がなかったので、今回は見知らぬ名前の料理を単品で選ぶことにした。私は肉が食べられず、友達はヨーグルト以外の乳製品をあまり受け付けない体質なので、冷菜から一品、米から一品、温かい皿から一品、全て野菜ベースで選んだ。中でも、食感が面白く、一番美味しかったのが「Fattet batinjan(ナスのファッテ)」という料理で、作り方も然程難しくはなさそうなので、レシピを紹介しようと思う。
下が私が食べたFattet batinjan(ナスのファッテ)である(写真上方はタブレだが、フランスで食べるものの方が美味しいので割愛する)。
メニューを見ると、材料は、茄子のフライ、ピタ、レモンジュース、ゴマクリーム(タヒニ)、ヨーグルト、ひよこ豆、パセリとある。ちなみに上には石榴の実が載っていたが、時期的にないこともあるのかもしれない。
日本語でレシピを探したが、どうもナスのバージョンは見つからなかったので、英語で見つけたレシピを載せておこうと思う。
【材料(4~6人前の前菜)】
(アラブの女性のサイトからで、これが私が食べたものに一番近そうだった)
・ナス
ナス 大1本/オリーブオイル 1/2カップ/塩 小さじ1/スマック(※sumac) 小さじ1/パプリカ 小さじ1/2
・ピタ
ピタパン 4枚/オリーブオイル 3/4カップ/スマック 小さじ2
・ソース
プレーンヨーグルト2カップ/タヒニ1/2カップ/にんにく1片/レモン汁半個分/塩 小さじ1/4またはお好みで
・飾り用
スライスアーモンドまたは松の実 1/4カップ/オリーブオイル 大さじ2/パセリのみじん切り 1/4カップ/ザクロの種(お好みで) 1/4カップ
個人的な意見では、ピタパンがなければ、春巻きの皮で代用してもよいかと思う。スマックも、赤紫蘇ふりかけでよいなら、私よりも日本に住まわれている方の方が手に入りやすそうだ。
【作り方】
・ナス
オーブンを425F(218度らしい…220度でいいのでは?笑)に予熱する。
ナスを1センチ角に切り、オリーブオイル、塩、スマック、パプリカを全体によく混ぜ合わせる。
オーブンシートを敷いた上にナスを並べ、425Fのオーブンで30分焼く。
・ピタ
ピタを1インチ角に切り(ナスと同じ大きさ)、オリーブオイルとスマックをよく塗る。
オーブンシートを敷いた上に一枚ずつ並べ、425Fのオーブンで10~12分、もしくはフライパンでキツネ色になるまで焼く。
・ソース
ボウルにヨーグルトを入れ、滑らかになるまで泡立てる。他のすべての材料を加えてよく混ぜる。必要であれば水を少し加えてソースを薄め、味見をして調整する。
・飾り用
フライパンにオリーブオイルをひき、アーモンドまたは松の実をきつね色になるまで炒める。
パセリはみじん切りにし、ザクロは皮をむく。
食べる直前にファッテを重ねる。一番下にピタを敷き、次にナス、ソース、付け合わせを並べる。
以上であるが、他にもっとお洒落なサイト(英語)があったので、素敵な晩餐用に用意をされる方のために、下にリンクを貼っておく。
私のように普段遣いでいいよ、という方は、上のレシピで十分だと思う。