映画の博物館
とある週末の午後、映画博物館へ行く。イタリアで映画博物館といえば、トリノにあるそれが、2004年に公開された映画「Dopo Mezzanotte(邦題: トリノ、24時からの恋人たち)」の舞台になったために有名だと思うが、実はミラノにもある。今回の目的は新しく始まった展覧会「A me gli occhi」の鑑賞である。
※トリノの国立映画博物館のサイト
※ミラノの映画博物館のサイト
では、博物館の外観を。
入口を入ると、年代物のカメラ達がお出迎えしてくれる。
※「A me gli occhi」の展示会の説明
これを読む限り、「映画館でサーカスみたいな展示をやるのかな」とか「確実に私好みの映画ではないものの、映画と名の付く展示は行かないとな」と自分の中での葛藤があったが、幸い、無料で入れるカードを持っているため、ささっと見ることに決めた。
まず、受付で展示を見たい旨伝え、カードを見せると、"〇シールがついている額に当てると3D映像が見られる"というIpadの貸し出しがある。そのため、身分証明書の提示と保管が必須となる。そして身分証明書を預けた後、係員が入り口に一番近い額の前で使い方の説明をしてくれる。
ではいざ会場へ。
※1階
入ってすぐのところに、Lumière兄弟が世界で一番初めに作ったという映画用のカメラやフィルム等の展示がある。
その次に、当時の映画が納められたクリスタルのカセットビデオが見られる画面がある。本数は確か10~16本程度あり、1本には4、5作、モノクロの作品が納められている。
その後、Ipadを当てるとモノクロ動画が見られる額に入った当時のポスターが各種並ぶ。
例えば、下のポスターの左横の〇にIpadを当てると、現代で言うTrailer的な動画がポスターの上に浮かぶ仕組みだ。
※2階
2階は効果音を組み合わせて遊ぶ部屋やETが見つめている部屋(何なのかは不明)、アメリカ映画の吹き替えを聞き、それを真似て自分の声にして聞く機械、そして日本のファミコンやらゲーセンの説明と機械が、4,5部屋に分かれて設置されていた。
2階はものの5、6分で見終わってしまったが、1階は、映像を全て見れば、2時間は十分に過ごせると思う。また日によっては、マジシャンによるショーも、併設された映画館内で追加料金なしで見られるようなので、子連れの人には午後中過ごせてよいかもしれない。