もう去年の話になってしまったが、初めて訪れたギャラリーでEdmondo Bacciを始めとした複数のVenezia出身の画家の作品、約30点の展示を鑑賞した。
Edmondo Bacciの作風は、バウハウス、というかKandinskyとMondrianとPaul Kleeをミックスさせた感じで、斬新な印象はなかったが、「空間主義」に特化した展示というのは珍しいかも、と思い、興味をそそられたのだ。
「空間主義」について、またその創設者のLucio Fontanaについてご存知のない方が多数いると思うので、まずはそれらについて触れてみたいと思う。
しかし、ここからどのようにKandinskyやMondrian的な絵画に発展していったのか、想像しがたいのではと思う。それゆえ、今回の主役のBacci氏が属するVeneziaでの芸術運動の変遷を少し抜粋してみることにした。
まずはBacci氏の作品を数点ご紹介したいと思う。
次にVenezia(近郊を含む)出身の他のアーティストたちの作品を少し紹介しよう。
Frottageの作品を載せた記事があるので、参考までに下に貼ります。
Veneziaの市のサイトに彼女の作品をまとめたPDFがあったので、リンクを貼っておこう。
https://www.comune.venezia.it/sites/comune.venezia.it/files/cultura/blm/immagini/INTERNO%20CATALOGO%20DEFINITIVO%20VISIONE-4.pdf
他にも何人かの作品が展示されていたが、紹介した作品に似ている、もしくは好みではなかったので、割愛した。
最後に、おまけとして、先日Duomoの裏、スカラ座のはす向かい辺りに位置する美術館Galleria d'Italiaで始まった新しい展示「Il genio di Milano(ミラノの天才)」でたまたま見つけた、Lucio Fontanaの作品を1つ載せておこうと思う。
Spazialismoとは全く様相を異にする作品が複数あったが、個人的には彼の作品は好みとは言えないので(近現代のミラノで最も名を馳せたアーティストなのに、本当に申し訳ないとは思うが、好みとはそういうものだと思う)、1点だけだけれど。
Galleria d'Italiaは、展示もさることながら内観が素晴らしいので、もしミラノ観光中に時間があまって芸術鑑賞でも、という方がいらっしゃれば、是非お勧めしたい。