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美大に行こうとしてる君へ

どうも田中です。今回は美大を目指してる高校生や目指してる浪人生の人、もしくは美大に何となく興味がある人へ元美大生の私から伝えたい事を書いて行こうかなと思います!

1.美大に過度な期待をするな

いきなり強いワードを出しましたが私は美大アンチでもなければ美大に行ったことを後悔している訳ではありません。

むしろ美大に行ったことでそれまでの自分の世界が大幅に広がり、挑戦や試行錯誤、自分を見つめ直し自身の棚卸しをして自分が何者であるかの座標みたいなものを知ることが出来た気がします。

では何故こんなネガティブな見出しをつけたかと言うと、

美大はほぼ自習室である

という所です。美大に限らず大学は何かをしてくれる場所ではないので受け身でいたらあっという間に4年が過ぎます。自分から学びに行く姿勢が無いと無駄になります。

結局は本人次第なので、逆にいえば「美大に落ちたら自分は終わりだ……」とか「才能が無いんだ……」とか思わなくて大丈夫です。

美大卒じゃなくても前線で活躍してるアーティスト、デザイナー、他にクリエイティブな仕事をバリバリこなしてる人は全然います。

あくまで通過点、この先続く長い創作の人生の中の圧縮された4年に過ぎません。

ただその4年が後からジワジワ効いてくる、美大にいる事でキャッチしやすい要素があるとは思います。

重要なのは自分が最終的に何を成したいか?です。

2.教授を利用しまくろう!

大学である以上、講義やその他の授業もあります、しかし実技の演習授業では学生が課題の中で各々、作品と対話しながら自習のように授業を過ごします。

授業の最初で課題の説明、デモンストレーションで先生が少し実技的に教える。そして授業の後半で先生から作品の講評がある。

大まかな授業の進み方としてはこんな感じです。

一口に美大といっても大学ごとに教育方針や特色の違い、さらに言うと先生によって教育のメソッドやイデオロギーの違いがあると思うので変則的になる場合もあると思いますがおおよそ違いは無いと思います。

ではなぜ、ほぼ自習のような授業形態になるかと言うと自分の感覚と脳と手で考えて作品と対話することでしか得られない経験値があるからです。

実技を教えるに当たり、どうしても感覚的な話になってしまうので経験値が無ければその会話の意図を汲み取れる回路が無いに等しいのです。

その回路を育てるためには授業中の制作だけでは足りません。

自主的に試したり失敗し考えて自習をして、そこで生じた疑問や悩みを持ち帰って教授(先生)にぶつけてみましょう。そうすれば自分で解決できない事を教えて貰えたり気づきを得ることができます。

自分で質問の質を高めて

教授をどんどん利用しましょう!

3.図書館をどんどん利用しよう!

美大の図書館はラインナップの格差はあれど普段あまり目にかかれない作品図録から芸術批評誌、翻訳版が出ていないようなマニアックな洋書、現代進行形で活動してる作家のZINE(個人出版の雑誌)など自分で買おうとすると高い、または入手困難な本が大量にあります。

私も授業や制作の時間以外はほぼ図書館に篭って狂ったように図録を見てました。

そこで勉強して気になったことを教授の研究室に行って質問を投げたり普通に雑談して教授と仲良くなりました。

4.こだわりと捕らわれを混同しない

「油画科に入ったけど油絵が自分に合わなかった…でも油絵専攻だから油絵描かなきゃ」みたいに入ってみたら合わなかったけど、でも続けなきゃみたいに捕らわれる人が度々いますが

別に油絵専攻が彫刻をやっても映像やCG、デザインをやってもいいんです。なんなら別の科に編入してもいいです。

むしろ違うメディウムに触れることで相関関係の中から学びに繋がることは多々あります。ジャンルを横断した経験値のある人間にしか出来ない表現や発想の幅があります。

なんなら美大という場所にすら捕らわれる必要はないと思います。美大卒でも一般的な職種についてもいいし。

場所は場所でしかなく重要なのは自分が何をしたいかなので。


〆の言葉が思いつかないのでテキトーに終わります!ではまた次の記事で!バイバイ👋

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