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オセアエクスプレスと母フロリール

12/2(土)の中山1R・2歳未勝利戦を1番人気で勝利したオセアエクスプレス。上のクラスでも勝負になりそうな勝ち方だったので、少し調べてみました。

 母方は千代田牧場の中心的な母系で、4代母タレンテイドガールは87年エリザベス女王杯(古馬開放前の時代で、今の秋華賞に相当)の優勝馬。この世代の牝馬クラシックは桜花賞・オークスを含む8連勝中のマツクスビユーテイの独壇場で、牝馬三冠を阻んだ大金星でした。他にも天皇賞・秋などG1を3勝したニツポーテイオーや、ヴィクトリアマイルを勝ったホエールキャプチャも同じ一族です。
 母フロリールの競走馬成績は未勝利でしたが無事に繁殖入り。牧場にとって大切な母系ですので当然といえば当然なのですが、個人的には父がクロフネである事も大きかったと考えてます。
 フロリールが競走馬を引退したのが19年。その年のヴィクトリアマイルをレコードで優勝したノームコア。阪神JF・2着以降あと一歩だったG1を秋華賞で勝ち取ったクロノジェネシス。その前年の牝馬クラシックで、アーモンドアイやラッキーライラックと共に牝馬3強に数えられたリリーノーブル。いずれも父は違いますが、母父(母馬の父)はクロフネです。彼女たちの活躍もフロリールの繁殖入りを後押ししたのではないかと(クロフネの19年度ブルードメアサイアー(母馬の父)ランキングは第3位)。

 オセアエクスプレスに話を戻しましょう。父は朝日杯FS優勝馬アジアエクスプレス。種付けの20年春時点では父の産駒はまだデビュー前。種牡馬としては未知数でしたが、そこは2歳チャンピオン。産駒は早い時期からよく走り、中央・地方合わせたファーストシーズンサイアー(新種牡馬)ランキングは7位でした。
 その最初の世代の中にオセアエクスプレスの活躍を期待させてくれる、キミワテルという馬がいます。ファミリーラインこそ違いますが、血統構成はほぼ同じ。ノーザンファームの生産馬で、勝ち上がりは2歳12月の中山ダ1,200。その後もダートの短距離を中心に昇格を続けて3勝クラスに在籍(23年11月時点)。その母ラインダールは未勝利馬でしたので、フロリールには朗報でした。
 また、同じ千代田牧場生産馬で1年先輩のゴッドセンドとマイネルフォーコン(いずれも父アジアエクスプレス)が中央のダート短距離を勝ち上がった事も、オセアエクスプレスにとってプラスだったかも知れません。

 まだ調べ方が足りないのでしょうが、オセアエクスプレスの未来は明るい様な気がします。
 少し馬券を買う程度の者が書いてみました。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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