CoN部とは?
CoN部、そのまま読むと「コンブ」です。
そう、あのぬるぬるとした海藻の事です。
このコンブ、実は今世界中で注目されているんです。
理由は「気候変動の対策と二酸化炭素を減らす、水質改善、海を守る」これが全部できるのがコンブ!
これを少しずつでも多くの人に伝えられないか、そんな気持ちから田村淳の大人の小学校のオンラインサロンで部活「CoN部」を立ち上げたのがきっかけです。
なぜ二酸化炭素を減らす必要があるのか?
二酸化炭素が温暖化の原因である、と小学校の時になんとなく習ったのは覚えていますか?
実は他のガスも同じように温暖化に関わっていて、それらを全部ひっくるめてGHG(Green House Gas)-温室効果ガスと言われてます。主に二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンです。
*最近は気候変動、といってます。暑いだけじゃなくて、急な寒波など、「観測史上、最悪の雪吹雪」や4月の頭に雪が降るなどの現象も、温室効果ガスが原因だと言われています
その中での割合が多いのが二酸化炭素なのでそれを減らす運動が多く行われています。詳しくはこちらからもっと詳しくみれます。
この気候変動への具体的な対策が「コンブを育てる事」
育つのが早い、手間がかからない
コンブがCo2削減に効果的な理由は、育つのが早い、そして一度海中に入れて仕舞えばメンテナンスも不要です。
これが最初の「タネ」の状態です。
4ヶ月後にはこのサイズになります!でかい!!
実際どれくらいの二酸化炭素を吸収できるか
昆布の二酸化炭素の吸収量を測った論文「Algae」によると
藻場は1エーカ(4000㎡)あたり、一日2.7トンの二酸化炭素を吸収する、と書かれています。1エーカ(4000㎡)は約63m x63mです。思ったよりも小さい範囲で、たくさんの二酸化炭素を吸収することが分かります。
私の読んだ文献にも差がありますが、コンブは木の5倍〜50倍の二酸化炭素を吸収します(文献によるんですよ。とってもばらつきがあります)
森林では年間に2.5トンの二酸化炭素吸収量に対し、コンブは1日でその量を吸収できます。
育つのが早く、夜、酸素を吸い二酸化炭素を出す木と違い、吸収のみを行うコンブ。そして日本の周りには海がたくさんあります。
JCCCAのサイトによると、日本は世界の3.2%の二酸化炭素を排出していて、一人当たり8.5トンものの二酸化炭素を排出しています。これが3トン以内に収まると気候変動に歯止めがかかると言われています。
さっきの1エーカで一日2.7トンの減少ができるので、3日もあれば日本人1人分の二酸化炭素を吸収できる、そんなすごいコンブなのです。
収穫したコンブの使い道は?
収穫したコンブは食用にすることもできますが、去年は東京や神奈川各地の銭湯でのコンブ湯として楽しんでもらった後に、発酵させて農薬を使わない自然な有機肥料にしました。また、家畜の餌に1−2%混ぜるだけで牛のゲップから排出されるメタンガスが8割以上削減されるという研究結果も出ています。
メタンガスは温室効果ガスの一つで、同じ重量で比較すると二酸化炭素より強い温室効果があります。
CoN部の活動はこのnoteと併せてTwitterでもフォローできます。
養殖の第一人者、CoN部のお手伝いをしてもらい、使用写真の元は幸海ヒーローズさんです。
次回はCoN部のメンバーが国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)に行った話をお届けします!
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