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今男さん、今女さん



新作・おふざけの時にも出てきた言葉ですが皆様はLGBTの方と、うまく付き合えているでしょうか。私は歳のせいか貧乏のせいかほとんど無視されるので何の付き合いもありませんが、友人にいる方、家族にいる方、実は恋人がそうな方は、とても大変なのではないかと思っています。

何故なら友人に友人として、あるいは友人にその恋人として、またあるいは友人や家族に職場で働く人材としてクィアの方を紹介する時に、まず何と断って会わせるか悩むからで…そういった問題が無いとしても説明に苦労するからであり、その解決策が実は題にもある今男さん、今女さんという訳です。どうです。一言で大体想像がつくでしょう。過去はどうあれ今その人は男、または女なのです。

私は個人的に他と少し変わった生き方をする方が迷惑になるのは理不尽、と思っているのでオリンピックなど競技の問題は、生まれた状態の性で勝負すべきと考えていますし、トイレに関しても男の小は元々隣から覗けるので論外として、大はそもそも個室なのでクィアの方が、入口にかけられた腕章でも付けて用を足せばそれで済むと思っていますが、どう生きるかは当然の自由、権利としてあるべきなので、この様な提案をしてみました。

そう例えば、見た目はまったく男なのに女と思っている友人がいて、その人と上手く交際できそうな他の友人がいても忙しさもあり、中々その機会を掴めないのではないかと思っています。

そんな時この言葉があれば…週に一、二度廊下で顔を合わせるだけの友人にも、実は見かけ男だけど今女なんだよ、で大体伝わります。勿論、本人にあえて言う必要も、平素に使う必要もありませんが、便利だと思いませんか。上の方をニューハーフと言えば、紹介された側が怒ってしまいますし、ゲイと言えば今度は紹介してもらう側が怒りますが、こっそり今女と言っておけば後はどういう雰囲気と外見を持ち、趣味は何だとかの話をすればいいだけです。しかもこの言葉を用いればこの世には男女と今男今女がいるだけで、それ以外の両性の人と性の無い人は少数派の少数派なので、さっぱり区別もつくというものです。

まあその内よりよい解決策が打ち出されるでしょうが、自由と権利はいいとして、色々と悩ましい世です。という事でそういった難しい常識や物価高、あるいは体感治安を忘れ、仲間と悪人退治する気分を味わいたい方は活劇・残酷でない暗黒街を、ただ笑って憂さを晴らしたい方は、新作の喜劇・おふざけの時をご覧下さい。長々と失礼しました。




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快斎 玄(かいさい はるか)
紹介にあるとおりただ娯楽だった時代の小説を目指しますので、今のところ読者を楽しませる作品のみを書くつもりです。それでよければ応援よろしくお願い致します。