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映画『フォレスト・ガンプ』が好きという人に、『キャスト・アウェイ』のウザい質問をする私 [サンタモニカの写真もあるよ]

《本記事には、複数のネタバレがあります。結末のネタバレではないですが、「結構いいシーン」について書いていますので、事前にご了承お願いいたします》

私は以下を含むいくつかの記事で、映画『ブルースブラザーズ』が大好きだということを書いた。

小学校2年生の頃より、『ブルースブラザーズ』が映画の中で一番好きであり、これは不動なのだが、「2番目に好きな映画」はいっぱいあり過ぎて困る。

ところで、リアルで『ブルースブラザーズ』の話をすると、結構な頻度で「えっ?なにブラザー?」みたいなリアクションが返って来る。

私は人と「1番好きな映画」の話をすることがあるが、確かに他の方からは(相手をポカーンとさせない)もう少しメジャーな作品のタイトルが返って来ることが多い気もする。


結構な方が「1番好きな映画」と挙げる(と私が勝手に感じている)映画の1つに『フォレスト・ガンプ/一期一会』がある気がする。

実に良い映画であり、私も好きな作品である。

同作は、ウィンストン・グルームの小説を原作としており、作品賞、監督賞、主演男優賞を含むオスカー6部門の受賞を果たした。

タイトルの「フォレスト・ガンプ」は主人公の名前であり、人より知能指数が低いものの、ピュアな心や行動力、一途な愛情などにより、社会的な成功を収め、周囲に良い影響を与えてゆくフォレストの半生を描いたヒューマンドラマである。

監督はロバート・ゼメキスで、主人公のフォレストをトム・ハンクスが演じている。

人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない (Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.)」という作中の台詞がお気に入りであるという方もいるかもしれない。

私は本作のように「小利口とは真逆の、一見愚直に思われるキャラが何事かを成し遂げる」みたいな設定が好きである。

そして、、、この映画とかロッキーとかを観ると、無性に走りたくなる。


そう言えば、劇中に登場する「ババ・ガンプ・シュリンプ」をモチーフにしたシーフードレストランがアメリカを中心に店舗を展開し、本記事の執筆時点で日本にも数店舗ある。

日本のお店には行ったことがないが、LAに住んでいたとき、サンタモニカに遊びに行き、ついでに同レストランを試した。

サンタモニカ!
エントランスのアーチがお出迎え
少し埠頭の様子も
You'll see Amarillo Gallup, New Mexico !
Get your kicks ~♪
on Route 66 ~🎵
パーリラ、パーリラ (^^♪)

「ババ・ガンプ・シュリンプ」のお店の外観はこんな感じ。

店内へRUN !

店内には映画の写真も飾ってある

店内の床には、こんな遊び心も。

おっ!テーブルにも同じような仕掛けが!

料理の方も気になるかと思われ。。。

エビちゃんタップリ
エビは~ 英語で~ AB~ ♪
んなわけあるかい~ EBI~ ♬

ここらへんの埠頭の遊園地あたりも色んな映画とかドラマで出てくるイメージか。

その日は、ビートルの展示会なども行われていた。

サンタモニカの青い海もぜひご覧いただきたい。

ちょうど埠頭で、観光客相手にバイオリニストが演奏していた。
その音色が、景色を味付けする心地よいBGMになっている。

やはり、私はどうしても大好きなpalm treeちゃんを貼りたくなってしまう。。。

いつかpalm treeだけのコレクションで1記事とかやりたい。。。


さて!

実は、ここまで引っ張ってきたが、今回メインで書きたいのは『フォレスト・ガンプ』のことではない。

えぇ~っ!前置き長くない?

タイトルに『フォレスト・ガンプ』を入れたので、さすがに人気映画でもあり、同作のファン各位にタイトル詐欺とか思われたくないので、ババ・ガンプ・シュリンプまで貼ってご機嫌を取った次第である。

実は、私は「『フォレスト・ガンプ』が大好き!」と言われると、ついつい映画『キャスト・アウェイ』の話をしたくなり、ある質問を投げかけたくなるのである(※ この後にネタバレ!)。

なぜかというと『キャスト・アウェイ』も同じく「ロバート・ゼメキス × トム・ハンクス」コンビなので、『フォレスト・ガンプ』ファンの場合、こちらの映画も観ている確率が上がるような気がするのだ。

『キャスト・アウェイ』は、無人島ものの映画である。

無人島とか言うと、またブルック・シールズ姐さんの『青い珊瑚礁』とか、夢野久作師匠の『瓶詰地獄』とかの話にホントに脱線したいのだが、今回は少し我慢する。

『キャスト・アウェイ』のあらすじを雑に説明すると、トム・ハンクス演じるチャック・ノーランドというシステムエンジニアが、乗っていた飛行機の墜落事故に巻き込まれ、救命ボートで脱出の後、意識を失い、気が付くと1人で無人島に辿り着いていた、、、という話である。

ブルー・ラグーン的な話と異なり、本作では主人公に相棒もおらず、ホントに1人きりの無人島生活を始めることとなる。

映画を観ていない方のために詳細は割愛するが、主人公が無人島に流れ着いた荷物の箱を開封し、使えそうな物を探すシーンがある。

そして、ウィルソン(Wilson)ブランドのバレーボールを発見し、これに人の顔を描き、まんま「ウィルソン」と呼び、彼(これ?)を島で唯一の友人とみなして毎日、語りかけるのだ。

辛く苦しいときも、ウィルソンという(バレーボールではあるが)友人がおり、彼に日夜話し掛け、ときには腹を立てて当たり散らしたり、、、そういう存在がいたからこそ、主人公も過酷な無人島生活を耐え抜くことができたのだという、このエピソードが私は好きである。

そして、いよいよさらなるネタバレになるが、映画は主人公がついに意を決して筏を作り、島からの脱出を試みる展開へと進む。

脱出の途中で主人公の乗った筏は暴風雨に襲われ、筏は壊れて骨組みだけとなり、主人公も疲れ果てる。

そして、ウツラウツラと眠りに落ちた主人公が微睡みから醒めると、(バレーボールの)ウィルソンが筏から海に落下したまま流されていき、自分から遠退いて行くのに気付く。

慌てた主人公はウィルソンを助けようと必死で追いかけるが、筏に縛り付けた命綱の範囲では手が届かず、ついに救出を断念する。

そのとき、海の彼方へ消えゆくウィルソンに向かって主人公は大声で「ウィルソン! オレは君を助けてあげられない! ホントにすまない!ウィルソ~ン!」と叫び、号泣するのである。

間違いなく、本作で一番の号泣ポイントである!

ウワァァァァ~ン!てなもんである。

感受性が強く、自称「感情奉行」の私も当然、「あぁ~っ!ウィルソ~ン!行かないで~」と主人公のチャックと一緒に号泣である。

、、、だが!

だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ・だ・だが!


このシーンって、人によってリアクションが分かれるようであるとネットで知った!

私は文句なしの泣かせどころだと思っていたのだが、人によっては「バレーボール相手に何やってんだよw」笑いどころになるらしい。

えぇ~っ!マジっすか?

島で唯一の友達が、海の彼方に消えてゆくんですぜ?

泣けない?

泣けないとしたら、それは無生物だから?

でも、長年乗りこなした愛車が大破したら泣くでしょ?

えっ?いやいや「経済的損失が大きい場合、懐が痛くて泣くかもなぁ」とか、そういう話とちゃいますやんか。

、、、
、、、まあ、別に人それぞれだから、泣かないからと言って、それで「実生活でも冷たい人」とかいうレッテル貼りは短絡的かと思う。

しかしながら、自分の感受性が少し過敏なのかとも「気にしぃ」な性格も出てきて、私はついつい『フォレスト・ガンプ』ファンを見付けると、フォレストの話はそこそこに、「ところでさぁ~、あの映画は観た?あのシーン泣いた?ねえねえ、どうなの?えっ、泣かないの?どうしてなの?」とウザい質問攻めにして相手を辟易させている。

因みに、ここまで書いておいて、また冷めたことを書くが、ロバート・ゼメキス監督の作品で私が一番好きなのは、上記の作品のどちらでもなく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズである。。。(えぇ~っ!)


ついでに書くが、『キャスト・アウェイ』「波に攫われウィルソン、泣く泣かない問題」の似たバージョンに「救急車に運ばれラースのマネキン彼女、ウルッとするしない問題」というのがある(「ある」というか、私が勝手に作っているだけだが)。

『ラースと、その彼女』という映画がある(この後にネタバレもある!)。

ライアン・ゴズリング主演で、こちらも無生物との感情的なやり取りが出てくる映画である(ちょっと江戸川乱歩ワールドな話でもある)。

主人公のラースは心優しいがシャイであり、女性と話すのも苦手である。

ある日ラースは、兄夫婦に恋人ができたので紹介したいと伝える。最初は喜ぶ兄夫婦であったが、実はラースの彼女というのは、アダルトサイトで販売されているラブドールだったのだ。

こちらも観ていない各位のために詳細は割愛するが、映画の中のラースは冗談でも何でもなく、本当にラブドールの彼女を恋人として愛しているのだ。

そして、ある日のこと、ラースがパニックとなり、兄の妻であるカリンに対して「たいへんだ!(ラブドールの)彼女が呼吸をしていない。どうすりゃいいんだ?!」と助けを求めるシーンがある。

ここで「いやいや人形でしょ?呼吸なんかするわけないじゃん」と言ってしまいたい方もおられるかもしれないが、上記のとおり、ラースにとっては冗談でもなく、ラブドールは立派な「恋人」なのである。

そこでカリンは、「救急車を呼ぼう!」と提案する。

そして、次のシーンで到着した救急隊員が(ラブドールの)「ラースの彼女」を真剣に担架に乗せ、救急車に運び込むのだ。

いや、やっぱりそうでしょ!

日本で同じようなシチュエーションとなった場合、そのように対応してくれるのかよくわからないが、たぶん同じ対応をするのでは?と推測する、というか期待する。

何か粋なシーンだなと感じると同時に、ラブドールと言えど、主人公の恋人の安否に配慮する周囲の人間の心の温かさみたいなものが伝わる、これまた私の大好きなシーである。

ただ、もしかするとこのシーンについても「人形でしょ?まあ、仰々しいざますわね!」という人もいるかもしれない。

この映画についても「ねえ、あのシーンどうだった?」とか聞きたくなるのだが、、、この作品については、周りで観ている人があまり多くないという問題がある。

そして、ぜひ試していただきたいが、「『ラースと、その彼女』観たことある?」と尋ねると、かなりの高確率で「えっ?」と聞き返され、映画のタイトルと認識してもらえないことが多い。

まず「あのね、ラース(ちょっと間を置く)、、、という人がいるんだけど、この人が主人公でね、この人には彼女がいるという設定で、『ラースと、その彼女』という映画があるんだけど」と、結構気を遣って仕掛ける必要がある。

その上で、観ていないパターンが多いので、「ラブドールの恋人」から「救急車のくだり」までを自分で延々と解説し、その挙句、「ねぇねぇ、それでさ? どう思う? いいシーンだと思わない?」と相手が観たこともないシーンに対し、自分の解説だけを拠り所に暑苦しく同意を求めるという、かなりウザ度が高い語り部になる必要がある。

相手も相当に偏屈な人でもない限り、「えっ!、、、うーん、、、まあ観たことないけど、何かいいシーンなんじゃない?(もう、いいっすかコレで)」みたいなリアクションをしてくれることだろう。

ということで、本記事で紹介した映画、私はどれも好きである。



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