【英語の勉強しようぜ】海外の看板 in 「アックスヘッド湖」と「チューリッヒ湖」
さて皆さま、以下の記事をお読みいただけたであろうか?
別に、お読みいただかなくとも支障はない。
ただ、上の記事に出てくる湖の話をするので、「それどこ?」と気になる方は、お読みいただけば幸いである。
さて、上の記事でご紹介した「アックスヘッド湖(Axehead Lake)」に隣接する「チペワウッズ(Chippewa Woods)」の前に掲げられたサインボードに注目いただきたい。
一見、普通の看板に見えるが、、、ムムッ、こりゃ何だ?!
"Hours are sunrise to sunset."
とある。。。
"hour(s)" = 時間 ?
チペワウッズという保安林(forest preserve)の「開放時間」を指しているものか。
しかし、、、この書き方、何とも。。。
"Sunrise"と"Sunset"って、「日の出」と「日の入り」か?
「開放時間は、日の出から日の入りまで」
う~ん、、、何と言うか、、、粋な書き方に感じる。
せかせかと時刻で管理するのでなく、開放時間を「日の光」に合わせ、訪れる人々を楽しませるわけである。
広大なアメリカの大地を彷彿とさせるような大らかな表記であると感じた。
加えて、暫し都会の喧騒とデジタル的な管理社会を離れ、自然の摂理に立ち返ろうとするかのような、何とも詩的な表現であるという印象も受ける。
かかる文化的背景のもと、過去の文豪たちもアメリカの大自然を描き、時代を超えて人々を唸らせ続ける小説や詩を紡いできたものか。。。
、、、だが、、、
、、、やっぱり、「何時」か書いてくれよ!
と私は少し落ち着かない。
仮に、六義園の閉演時間を調べて「日の入りです」とかになってたら、何かソワソワしそうだ。
ところで、「サマータイム」などという言葉を聞かれたことがあるかもしれないが、アメリカには「夏時間」と「冬時間」というものがある。
私もアメリカで住んでいたとき、これに驚き、なかなか馴染めなかった。
要するに、「『夏時間』の開始日に時計を1時間進め、『冬時間』の開始日に時計を1時間戻す」という制度である。
私のような唐変木にとっては、何だか急に1時間タイムリープしたようなSF的なシステムである。
しかも、開始日が「〇月の第2日曜日」とかになっていて、中国の春節(旧正月)のように毎年コロコロ変わるようである。
因みに、サマータイムはアメリカ特有の制度ではなく、これを採用している国は実に何十カ国もあるようだ。
戦後、日本でも数年間、トライアル的に採用されたようであるが、何かと不評で取り止めになったとも聞いた。
サマータイムの背景には、「日の出の時刻は季節ごとに変わるため、日が出ている時間をもっと有効活用しよう!」という狙いがあるらしい。
そのため、アメリカではサマータイムのことを「日光を有効活用する時間制度」=「デイライト・セービング・タイム(daylight-saving time : DST)」などと呼んだりする。
そのような「日の光を有効活用しよう」みたいな話を聞いた後、上の表記を見ると何とも感慨深いものがある。
時刻で厳格に管理し過ぎると、季節によっては保護区の自然を十分に楽しめなかったりするケースも考えられる、、、のか?
現地の人たちは季節ごとの「日の出/日の入り」時刻を十分に知り尽くしているのかもしれないが、新参者にとっては、何とも落ち着かない表記という気もする。
だが、いずれにせよ時刻という客観的な基準でなく、日の光を目安としているのは、個人的に「趣」を感じる。
異文化を受け容れるという意味で、今日からは自分の中で、この表記を受け容れてゆくこととする。
(冒頭に挙げた)前回の記事では、チューリッヒ湖(Zurich Lake)も紹介した。
本記事のトップ画像は、この湖に隣接する「パウルス公園(Henry J. Paulus Park)」のゲートの写真である。
ムムッ!
うわ~、ここにも有りましたけどっ!
しかも「開放時間は、夜明けから夕暮れまで(Open dawn to dusk)」とか、何かさっきのよりちょっとカッコいい(?)感じもしますがっ!
関係ないが、クエンティン・タランティーノ脚本の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』という映画があったな。。。
さらに、ムムムのムッ!
何か警告みたいのが書いてある?
"Motor vehicles left in the parking lot after the park closes will be towed."
なになに?
「駐車場(parking lot)」に停められた「車(motor vehicle(s))」について書いてあるのか?
ほぅほぅ。
「閉園後(= after the park closes)」のルールのことだな。。。
末尾の"tow"っていうのは、、、「ロープとかで、車や船を引っ張る」みたいな意味があったと思うのだが、、、なるほど「レッカー移動」の意味で使われたりもする動詞だな。
受け身で"…will be towed"になっているのか、、、で、主語は「車(= motor vehicles)」と。
すると、、、
"Motor vehicles left in the parking lot after the park closes will be towed."
「閉園後に停められたままの(= 残された)車は、レッカー移動します」
、、、
何ですと!
そりゃ、たいへんだ!
なるほど、上の写真を見ると、看板の後ろにある黒のゲートが、何だか閉じられそうでもある。。。
よしっ!
閉園時刻までには、何としてでも出て行かなくては。。。
、、、