Enter the blue spring(小説)#8
4010年
快人の家
快人「ただいま……」
音邪「おう、お帰り快人。どうした、そんな浮かない顔して?」
快人「母さんが……母さんが亡くなった……!」
音邪「何!?それは本当か!?」
快人は目に涙を浮かべながら頷いた。
4010年 4月10日。
僕の母親、清聴 百夜が亡くなった日。
死因はトラックの衝突とその直後の爆発によるものだ。母さんの遺体は跡形もなかったという。
そんな訃報を聞いた音邪は
音邪「よっしゃーーーー!年中超過人間全滅政策、また一つピースが揃ったーーー
!」
快人「は?」
音邪「イエーーイ!全滅♪全滅♪全滅♪全滅♪」
喜んだ!あろうことか喜んだ!
音邪は生粋の厨二病であるため、自らを超える価値を持った人間は、できる限り超えようとし、親に至っては一生頭が上がらない存在であるため、早死にして欲しいとさえ願っている。
そんな音邪はこれまで年中超過人間全滅政策を行ってきたが、最後には『親』か『快人』の存在のせいで頓挫していた。
今、音邪の価値を上回るのは、快人のみとなった。
快人「お前……!本気で言ってるのか!」
音邪「そうだぜ?俺の性格はお前も分かってるだろ?」
快人「そこまでとは思わねえよ!親が死んで喜ぶとか人間じゃねえだろ!」
ピンポーン……
インターフォンが鳴った。
快人はモニターを見て、インターフォンを鳴らした人物を確認する。
快人「ん?宅配便、かな?」
その人物は宅配関係の人間と同じような風貌をしていた。
違和感があるとすれば、作業着の色味が黒と白のデザインであること、そもそも宅配物を持ってきていないこと。
音邪「何だこいつ。不審者か?色味ダサすぎね?」
快人「ダサいっていうか……見るからに怪しいよね……」
しかし、喪服のようなデザインということは、母に関することなのかもしれない。
快人は一応話だけは聞くことにした。
快人「はい、どなたでしょうか?」
従業員「あ、宅配便でーす。あなた、清聴 快人さんですね?」
快人「はい、そうですが、僕宛てなんですか?」
従業員「もちろんですよー。だって、あなたの家族じゃないですかー。あ、ほら、お母様、私の後ろに隠れてないで、ちゃんと子どもと向き合ってください。」
男は後ろにいる人物にそう呼びかけた。
すると、
百夜「……ごめんなさい、快人。」
快人「え?母さん!?」
なんと出てきた人物は、死んだはずの母親だった。
快人「母さん、生きてたの!?」
百夜「……いいえ、私はもう、死んでいるも同然だわ……」
快人「へ?」
従業員「まあまあ、蘇ったようなものじゃないですか〜。快人さん、百夜さんはマスターゲットレイダーのおかげで、この世にいることができているんです。」
快人「ん?それは、治療したということでしょうか?」
従業員「いえ、そんなことは不可能です。そもそも肉体がありませんからね。」
快人「じゃ、じゃあどうやって?」
従業員「マスターゲットレイダーは地球外の生命体がもたらした、最先端の機械です。こいつにできないことはありません。」
快人「ま、まさか!」
従業員「そうです。復活です。この機械は人間を無から創り出すことができます。」
快人「じゃ、じゃあ母さんは……」
従業員「そうなります。この百夜さんは所詮、作り物です。」
快人「……は?」
従業員「ですが安心してください。肉体と百夜さんの情報は全てコピーしています。本物と遜色ないかと。」
快人「そんな……そんなの嫌だ!何でわざわざそこまでするんだよ!母さんがいなくなってしまったのは悲しいけど、これは……これは違うでしょう!」
従業員「……快人さん、私は公務員の人間でして、国の命には逆らえません。残念ですが、この百夜さんを受け入れてもらえると幸いです。」
快人「く、国?どうして国が母さんを?」
従業員「あなたのお母さんには、本質を見通す目がありますね?」
快人「はい……母さんには何でもお見通しで。それは目のおかげだと本人が申しておりました。」
清聴 百夜は親の遺伝により、あらゆる事象の本質を見抜く目を持っていた。
従業員「その力が失われてしまうと、この国全体の損失に繋がりますので、蘇らせた次第です。本当は本人を対面させるつもりはなかったのですが、どうしてもいっしょに暮らしたいという本人の意思を無下にはできず、こうして本来の居場所に送り届けるという決断をした次第でございます。快人さん、そして、弟の音邪さんの気持ちを踏みにじってしまい、誠に申し訳ございません。」
男は深々と頭を下げた。
なるほど、本人の情報を持っているが故、本人と同じ思考パターンで行動したというわけか。
……僕たちにどうしろと言うんだ。
音邪「全くだぜ、糠喜びさせやがって。」
快人の後ろから音邪が顔を出した。
快人「お、音邪……」
音邪「公務員さんよぉ、こんな自分の息子に、本質が見えるとはいえ、『音邪』なんて名前をつけるようなネーミングセンスをしてる奴を蘇らせるのは、どうかと思うんだよなぁ!」
快人「や、やっぱ根に持ってたのか……」
音邪「てかよぉ!俺はよぉ、自分の上か同レベルの奴が、大っ嫌いなんだよ!そこまでして俺の年中超過人間全滅」
快人「わかったわかった!良いから黙ってろ!!」
こうして、母さんの代わりに母さんの偽物を受け入れなければならなくなった。
4019年 4月6日
先生「そんじゃあ、まずはゲームにログインできるかやってみてくれ。」
快人「ん?何これ?Enter……enter the、な、何これ?」
先生「いやー、俺も意味わかんねえよ。青春もゲームも学校が無理矢理与えるもんじゃねえだろ?」
快人「ちょっと!?先生がそんなんで良いんですか!?」
先生「知らねえよ。教育委員会か文科省に聞いてくれよ。あいつらトチ狂ってるよ本当……と、いうわけで、よくわかんないけど皆やっとけ。」
未来「無理だよ俺……青春を今始めて知ったよ……」
音邪「それ青春?俺、青春嫌いなんだよね。」
未来「うわ何そのセリフすげえ青いわ。」
快人「じゃ、じゃあ皆、が、頑張ろうか〜あはは……」
ワーチン「ハッ!くっだらねえ!破壊以外のどこにゲームの価値があるってんだ!」
地華「このゲームって、放火できるのかしら?」
昇「……糖分が切れてイライラすんなぁ。一発めちゃくちゃにしてやるか。」
梨里子「私は爽快なら何でもいいかな。」
冷葬「良いぜ。そこにいる奴ら全員葬ってやる。」
餓鬼「どれ、嗜んでみようじゃないか。」
音邪「うわー、クセの強そうな人たちですこと。」
未来「大丈夫か快人?お前んところヤバい奴しかいねえけど?」
快人「大丈夫、上手くやるさ。自慢の弟も、ついてるしね。」
快人は音邪を横目に皮肉のように言った。
音邪「お前とつるむなんて……いや、でもこいつらの相手をするくらいなら……それも悪くねえな。」
冷葬「おいおい、俺に肩慣らしは不要なんだよ。派手に葬式おっぱじめる前に、手間はかけたくねえんだよ、仲良くしようぜ。」
未来「こ、怖ぁ……何なのこいつら。」
音邪「お元気そうで何よりだな~冷葬。そいつぁ俺も同じだぜ。だが、俺じゃなくててめえの方をどうにかしろってんだ。」
音邪は笑いながら啖呵を切った。
冷葬「ケッ、いい武装を引き当てて、恥をかかないようにするんだな。」
音邪「お前こそ。」
快人「こら音邪!ただでさえ雰囲気悪いんだから仲良くしろよ。」
音邪「ああそうだね、ごめんごめん。二重の意味で。」
快人「皆ー!もう始めよう!面倒なことになる前に早く始めよう!」
梨里子「あ〜〜〜楽しみぃ♪」
こうして、快人たちはこの班最初で最後のゲームを始めるのだった。
2019年 2次元世界
快人「ここが僕たちの、世界か。」
ワーチン「おお、いいね!破壊しがいありそうな建物、生き物、空の青さ!最高!!しゃーどっから破壊しよっかな〜♪」
快人「おい!破壊しに来たんじゃないんだぞ〜!」
ゴゴゴゴゴゴゴ……
突如として大きな地震が快人たちを襲った。
梨里子「な、何?ここってそういう世界なの?」
快人「………っ!ち、違う!皆気をつけろ!」
快人は震央と思われる場所を見た。
そこには巨大な穴が空いており、そこから巨大な怪獣のような生物が、姿を顕にした。
怪獣「アミダゴーーーク!」
音邪「な、何だぁありゃ?」
快人「あ、あれがおそらく、『レイドモンスター』……!」
怪獣「グオオオーーン!」
怪獣はブレスを吐いて街を破壊していく。
ワーチン「何だあいつ……趣味が合うじゃねえか!」
地華「いいじゃない♪その調子で街を火の海にしなさい。」
梨里子「ん〜〜爽快♪こういうのを眺めるのも悪くないね♪」
快人「ば、馬鹿言え!僕たちがログインしたせいでこうなってるんだから、退治しなきゃだろ!皆!今回は初回だから、レイダーに変身できるはず!早く変身しよう!」
冷葬「フ、良いぜ。"変身"してやるよ。」
鉄の騎士レイダー、ログイン!
冷葬「インストール……」
ローディングレイドシステム!
レイダー!
冷葬「……まあまあだな、音邪、お前も変身しろよ。」
音邪「ハッ、こんな面倒なことに付き合ってたまるか。お前らでいけよ。」
冷葬「チッ、ぶちのめされてえのかてめえ。分かってんだぞ?お前がハズレを引いたってことはな。」
音邪「……ハズレ?むしろ大当たりさ。最も6つのカードデッキを合成してできるデッキーーキメラデッキがなきゃ、使い物にならねえけどな。」
冷葬「はあ?」
音邪「俺に構うな。"面倒な事"はしたくねえんだろ?」
冷葬「……ったく。何を企んでんだか、分かんねえ野郎だぜ。」
梨里子「良いから行こうよー。楽しそうじゃん。」
昇「じれってえ!さっさとぶっ潰すぞーーーーー!」
快人「全く、危なっかしいな皆。」
ミカエルプラグ!
快人「班長は当たりが確定するんだったな。」
インストール!
快人を含め、全員がレイダーに変身した。
ワーチン「シャアアア!ぶっこわーーーーーす!」
快人「え?」
冷葬「誰であろうと、あの世に送ってやるぜ!」
快人「えっちょっ」
昇「ア゙ーーーーー!イライラするーーー!」
梨里子「ぜーんぶ更地にしよう!」
地華「地獄の業火に焼かれてもらうわ……アーハッハッハッハ!」
餓鬼「地獄絵図か、勝手に描きたまえ。まあ私は優しいんでね。この世界の住民に天国を見せてあげよう。」
快人「おいゴラーー!目的が違うだろ目的がー!くそ、こうなったら、下手にこいつらが被害を出す前に」
ワーチン「ん?何だあれ?ひか」
カァーーーーン!
気がつくと兄弟は家にいた。
音邪「……世界が書き換わったか。」
快人「これでよーし。世界がどんな感じになったかだけ、確認しないとな。」
快人は2階へ行き、ベランダへと移動した。
快人「うーん、特に異常はないねー。リスクがあるからあんま使いたくないんだよなー、あの技。」
外の景色はログインした時に見た景色と変わらない。
快人「うーん、異常なし。では早速、この世界の学校の視察でもしようかな。」
昇「おい!いたぞ、快人だ!」
下から聞き覚えのある声をした。
どうやら昇たちがここを突き止めたらしい。
ワーチン「てめえ、この俺のお楽しみの邪魔しやがってぇ!」
冷葬「音邪に続き、いけ好かねえなあてめえも!」
昇「邪魔してんじゃねえぞ、このクソガキ兄弟が!」
快人「クソガキはお前らの方だろ!罪のない人が暮らす世界を踏みにじろうとして!」
地華「他の奴らがどうなろうと知ったことじゃないわ。インストール。」
ローディングレイドシステム!
レイダー!
地華は変身すると、右腕の拡張武装で快人の自宅の周辺を焼き払った!
快人「ああ!」
炎は快人の家の近所を一瞬で包みこんで、全てを無に帰してしまった。
快人「何てことをするんだ!」
梨里子「邪魔な人への嫌がらせ♪」
餓鬼「こんな程度で済むと思わないでくれよ?君には永久にログアウトしてもらうのさ。」
ああ、そうだった
こいつらには何を言っても
通じないんだ
ミカエルプラグ!
快人「……デリート。」
We have full control……
ANGEL!
ワーチン「やるか!」
メタルカラスレイダー、ログイン!
ワーチン「ウィーーールドンファーー!!!!インストール!」
ローディングレイドシステム!
レイダー!
餓鬼「やれやれ。手間をかけさせんじゃあない。」
怨念レイダー、降霊!
餓鬼「インストール!」
Would you like to ⬛⬛ everything?
re、re、霊ダー!
音邪「おおう、大変だな快人〜(笑)せいぜい頑張れー。」
ワーチンの変身を皮切りに、他の生徒も変身してしまった。
当たりのレイダーであるとはいえ、今の状況は多数vs1(と急に現れたやる気のないゴミ弟)。
しかし、快人は一切動揺していなかった。
何故なら
ワーチン「降りてこいよ快人!まずはアバターをぶっ潰してやる!」
冷葬「バイブス上げろ!生前葬だ!!」
快人「ああ、降りるよ……お前らの頭にな。」
ワーチン「何?」
ガシッ
ワーチン「ぐわ!?頭が!」
メタルカラスレイダーの頭に、天使の輪っかがくっついた。
天使の輪っかはワーチンに電撃を流す。
ワーチン「ウワアアアアア!!!」
地華「ワーチン!?」
梨里子「ど、どうなってるの!?」
Apostle,download.
快人「そいつはもう既に僕にハッキングされた。君たちも直にこうなるさ。」
冷葬「何だと!?」
ワーチンのアバターは何も発さずに快人の思い通りに動いている。
餓鬼「ふざけるな!チートにも程があるだろ!」
昇「本当だよ!ゴミが!シネ!」
快人「僕のレイダーはプレイヤーと戦うための力ではない。だから当然バランス調整などされていない。君たちは戦う以前に負けていたんだ。さて、アバターがなくなったわけじゃないワーチンは、ログインしたとしてもアバターが再生成されないだろう。この意味が分かるな?
ーーーー君たちのGAME OVERさ。」
ジリリリリリリリリ!
快人「はっ!」
快人は辺りを見回した。
そして、全てを悟った。
快人「これは……『夢』、か。」
快人はゲームの中で夢を見ていた。
自分の暗い過去の夢を。
快人「ははっ、本当に、リアルだなぁ……」
ーー違和感ーー
現代の人々、世界、その全て。
その点この世界は美しい。
この世界には、それが存在しない。
音邪「おーい、快人、寝坊してんのか?もう朝だぞ?」
快人「ああ音邪……おはよう。」
音邪「どうした、そんな浮かない顔して?」
快人「ああ、うん。二言目が聞きたくないからいいよ。」
音邪「あっそう。ほら、さっさと行くぞ。今日は皆でPVPするからよ。お前が必要なんだ。」
快人「PVP?僕とか?」
音邪「は?違えよ。誰がお前みたいなバケモンと戦うんだ。」
音邪は冗談でも聞いているかのように笑う。
……そりゃそうか。
僕は今、彼らといるわけじゃない。
彼らは素行が悪すぎて退学した。
本当に良かったと思っている。
快人「ははっ、冗談さ。待たせて悪かったね。行こうか。」
快人は着替えを済ませると、階段を降りて玄関へと向かう。
音邪「そういえば快人、何でパーキングエリアの屋上に家を建てたんだ?」
快人「便利だからだよ。どうせここが一番問題起きるだろうし。」
嘘だ。
本当はただ、あのオレンジ色の光景が、目に焼き付いて離れないというだけ。
音邪「……ははーん、お前らしいや。」
快人「む、何だよ?」
音邪「別にー。」
音邪は何かが分かったような顔をしていた。
一花「よーし!今回は私が1位を取るぞーーー!」
零斗「何だあいつ?今回は張り切ってるな。」
玲奈「姉と弟の冷ややかな視線に耐えかねているそうよ。」
零斗「ほう?一体何をしたんだか……」
快人「皆〜!遅れてごめんね。」
未来「おう快人!付き合ってくれていつもありがとうな!」
快人「いいよいいよ!もうこの際災害にならなければ何でも良いから!」
今の班は良識のある人たちばっかりで助かる。
レオン「合法的に人を撃てるのか……幸せだぜ、へっへっへっへっへ……」
……一部例外を除いて。
音邪「よーし!そんじゃあ楽しんでくれ!俺は裏方にまわるからよ!」
未来「は?お前参加者だろ!?」
奈義子「良いんですか?それじゃ戦えないじゃないですか!」
音邪「快人ばっかに任せるわけにもいかないだろ?お前らが瓦礫飛ばしたり、場外にえげつない技打ったり。」
未来「うーん他人のこと言えないと思うけどお前。もう一回第1話見てきたら?」
音邪「ま、つーわけで、ある程度済んだらそっちにも顔出すからよ!ともかく楽しんでこいって!」
零斗「ん?お前らしくなくないか?変なものでも食ったか?」
音邪「食ってねえよ。俺は至って正常だぜ?」
玲奈「……本当にそうかしら。」
音邪「そうそう!んじゃ、さっさと行こうぜー快人!」
快人「お、おう?本当に良いのか。」
音邪「良いの良いの、確か空で飛んできた瓦礫を壊すとか、隠蔽工作とかすればいいんだっけか?まあ!いいように使ってくれよな!」
快人「はあ……」
何だかんだ、音邪も丸くなったらしい。
快人「分かったよ。じゃあ変身して。」
音邪「おうよ!インストール!」
SATAN!
ANGEL!
僕と音邪は変身して空へと飛び立つ。
快人「それじゃあ皆!頑張ってねーーー!」
未来「おーーーう!」
奈義子「さて、未来さん。まずはあなたから相手しましょうか。」
未来「おう!前みたいにはいかねえぞ!」
一花「ちょっとお!私も入れてよーーー!」
零斗「いくぞ玲奈。例えお前が壁を作ろうと、突き破ってやる。」
玲奈「無駄よ、言っとくけど。」
レオン「俺は無派閥だ。キックバックで終わるのだけは勘弁なんでな。」
未来「シャー!行くぞ!」
一同「インストール!」
ローディングレイドシステム…………
快人「そういえば音邪」
音邪「ん?」
快人「お前さ、何でーー」
音邪「……フ、決まってるだろ。
お前のおかげだよ、快人。」
お前一人だけが班長だと思うなよ?
ゲームルール
プレイヤーの自由な行動は、保障されている。
次回予告
NPC A「あー、マジで腹立つ。野球部ブラック過ぎんだよ!」
NPC N「まあまあ、気持ちは分かるけどさ……取り敢えずゲームやめて部活しよ?」
NPC A「もーーーう!いいところだったのにーー!」
NPC T「全く。休憩中でもこれじゃあ、休日はスマホばっかイジってんじゃないの?」
NPC A「何言ってんだよ!野球の練習して道具手入れして、宿題して追加で勉強もしてるさ!」
NPC N「おおう!大分まともじゃないか!正直びっくりしたよ!」
NPC A「良いか、休日は休むもんだ。しっかり目を休めて、ちゃんと色々整えて!平日からの周回に備えるんだよ。」
NPC N「うーん、普通に逆にした方が良いんじゃない?」
次回 enter the blue spring 第9話
潜む悪魔
そ、その手があったか……!