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里山歩きのススメ。Part8 ~ブナの森を歩く(鍋倉山〜関田峠)


関田峠

 長野県飯山市から新潟県妙高市に至る関田峠。

 この一帯は、日本海からの湿った風により、有数の豪雪地帯となっていて、ブナの自然林が広がっている。

 行ったのは、11月9日木曜日

 長野県飯山市からの峠の入り口には、「11月10日から冬季通行止め」との表示が出ており、偶然にも、今シーズンのラストチャンスだったようだ。

 すっかり落葉して冬支度を進めている黒倉山から関田峠に至る稜線からは、これから冬を迎える上越の日本海を望むことができた。

稜線から望む日本海(上越市)

鍋倉山へ

 関田峠の手前の登山口から、若干の急登を経て鍋倉山に向かう。

この日歩いたルート(YAMAPアプリから)

 人通りの少ないルートなのか、あまり整備されていないので、斜面を滑らないように注意しながら進むと、関田峠からくるメインルートと合流する久々野峠に出る。

木々の根元は、雪の重みで曲がっている
久々野峠

 山頂は、少し広場になっているが、残念ながら眺望がないので、一汗吹いて関田峠に向かう。 

鍋倉山山頂

 山頂から少し下ったところで、視界が開けている場所があり、上越市方面と米山の雄姿を望むことができた。

 関田峠に向かう途中に黒倉山がある。

黒倉山山頂

信越国境の稜線を歩く

 ここからは、長野県と新潟県の県境となる稜線歩きになる。
 両側は、ブナなどの林で、あまり眺望はないが、すっかり落葉しているので、時々、枝の隙間から日本海や志賀高原方面の山々を望むことができる。

 この地域は豪雪地帯で、稜線の木々が雪の重みに耐えながらも上空へ枝を伸ばしている様子がわかる。
 自然の力を感じる風景だ。

ブナの一種と思われるが、折れては伸び、伸びては折れてを繰り返した姿が感動的である。

茶屋池とブナの森

 関田峠から少し下ると、「茶屋池」があり、その周りはブナの自然林となっている。

 平日の午後は人影も少なく、風の音が冬の訪れを告げているようだった。 

池のほとりから志賀高原方面を望む


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