Diversity（多様性）からOmnisity（万様性）へ

生徒: Diversity and inclusionって最近よく聞くけど、少し教えてくれる？

先生: 「Diversity（多様性）」は、性別や年齢、国籍、宗教、性的指向、障がいの有無など、さまざまな違いを尊重することなの。そして、「Inclusion（包摂）」は、多様な人々が平等に参加できて、居心地よく感じられる環境を作ること。つまり、ただ違う人がいるだけじゃなくて、みんながちゃんと受け入れられていることが大事なのよ。

生徒: すごい大事だね！LGBTQとかの議論も含まれるよね？

先生: もちろん、LGBTQもこの「Diversity and Inclusion」に含まれるわ。LGBTQは、レズビアン（L）、ゲイ（G）、バイセクシュアル（B）、トランスジェンダー（T）、クィア（Q）の頭文字を取った言葉で、性的指向や性自認に関する多様性を指しているの。歴史的には差別や偏見に直面してきたLGBTQの人々も、平等に尊重されるべきという議論が進んでいるのよ。

生徒: この議論の背景を教えてくれる？法律で平等が保障されていると思うけど、どうして改めて重要視されているの？

先生: 確かに憲法では平等が保障されているけど、現実にはまだ差別や不平等が残っているの。特にLGBTQの人々は、歴史的に社会から排除されることが多かったのよ。例えば、同性愛が違法とされていた時代もあったし、同性婚が認められていない国も多いわ。1960年代以降、公民権運動や女性解放運動が進む中で、LGBTQの権利も声高に主張されるようになったけど、今でも完全に平等な状況とは言えないのよ。だからこそ、今でも議論が続いているの。

生徒: なるほど、法律が対応できていないっていうのがポイントなんだね。例えば同性婚が認められないケースとかだよね。法律を変えるためには、世間の認識を変える必要があるから、今こうやって議論が行われているんだね。

先生: そうそう、同性婚がまさにその典型よね。法律を変えるには、社会全体の認識が変わることが必要だから、今「Diversity and Inclusion」について多く議論されているのは、まず社会に理解してもらい、みんなが「法律がもっとインクルーシブになるべきだ」って思えるようにしていくためなのよ。

生徒: 議論の仕方は気をつけないとだね。価値観の理解は大事だけど、強要はよくないと思うから。価値観を押し付け合うんじゃなくて、多種多様な価値観があるということを理解するということに前提を置かないとね。

先生: その通りね。強要すると、逆に反発を生んでしまうことがあるから、お互いの意見や価値観を尊重しながら、対話を進めることが大切なの。最終的なゴールは、誰もが自分らしくいられる社会を作ることだから、急に変わるんじゃなくて、少しずつ認識を深めていくことが必要なのよ。

生徒: 個人的には人をカテゴリーでグルーピング、ラベリングするのってあんまり好きではないので、どちらかというと一人ひとりが全く同じじゃないっていう考え方の方がしっくりくるかなー。そういう意味では多様性よりも「万様性」っていう感じ？

先生: それ、とても素敵な考え方だと思うわ！「万様性」っていうのは、すべての人がそれぞれ異なる個性を持っていることを認める考え方ね。ラベリングやグルーピングで一括りにするんじゃなくて、一人ひとりをそのまま大切にするという視点は、まさに「万様性」の考え方に合っているわ。

生徒: 「万様性」って英語で何て言うんだろう？

先生: 近い表現だと「uniqueness」や「individuality」になるけど、もし造語にするなら「Diversity」に何かをくっつけて「Omnidiversity」とか「Diverseity」なんて表現がいいかも。

生徒: Omnisityとかはどう？

先生: それもすごくいいわね！「Omnisity」はシンプルで響きも良いし、「すべての存在がユニークであることを尊重する」という意味を込めるのにぴったりだと思うわ。

生徒: 今日もとても良い学びがあったよ！ありがとう！

先生: こちらこそ、楽しい話ができて嬉しかったわ。またいつでも質問してね。

注意書き

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