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ホメロス『イリアス』第1巻1-21行をギリシア語原文で読むための最も分かりやすい手引き

割引あり

ホメロスの『イリアス』は西洋古典文学でも最も有名な作品の一つです。

文学や神話、あるいは哲学などに関心のある方は耳にする機会もあることでしょう。しかし、原文(古代ギリシア語)で読むというのはなかなかにハードルが高いものです。それと同時に、古代ギリシア語を学ぶ人は、ぜひとも『イリアス』を読んでみたいと願う人もいると思います。

そこで、手引きとしてホメロス『イリアス』序文(第1巻1-7行)のギリシア語解説という記事を書きました(是非読んでね!)。

多くの人に気に入っていただき嬉しかったです。
古代ギリシア語に関心がある人は決して少なくないと確信を得ました。

これまでいくつかのギリシア語解説を書いて無料公開してきました。
noteは読みやすく手軽で良いのですが、一ウェブサイトなのでいつサービスを停止するかわからないという懸念があります。あといくらでも編集可能なところがメリットでもあり読者にとってのデメリットでもあります。

私は古代ギリシア語をたくさんの人に広めたい思いで活動しているので、きちんと保存用に学習の手引きを残したいと思い、今回の記事はPDFで販売することとしました。上記した前回のそれより簡潔にはなっていて、学習用に便利なギリシア語&脚注(+逐語訳)スタイルにしております。

『イリアス』は1万5千行を超える長大な叙事詩なので、「たった21行?」と思われるかもしれません。しかし、叙事詩のならわしとして、序歌は詩の全体の主題を提示する重要な場面であり、『イリアス』全体を読む手引きにもなることでしょう。

ご購入の参考のため、最初の1ページをサンプルとしておいておきます。


このスタイルは、GEOFFREY STEADMANのGREEK AND LATIN TEXTS WITH FACING VOCABULARY AND COMMENTARYを参考にしました。

付録として1-21行の韻律解説も載せてあります。
叙事詩の韻律に慣れるために役立つと思います。

みなさまの素敵なギリシア語ライフを願って。

ὁ τῆς Θέτιδος υἱός, ὃς τοσοῦτον τοῦ κινδύνου κατεφρόνησεν παρὰ τὸ αἰσχρόν τι ὑπομεῖναι 
テティスの息子、なにかみっともない様を耐えるぐらいならそれほどに危険を顧みなかった男(プラトン『ソクラテスの弁明』28c)

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