ユーラシア大陸横断日記30 古代ギリシャの世界の中心 デルフィ
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。
国際バスで国境を越え、トルコからギリシャに入国しました。
テサロニキで下車し、そこから別のバスで「デルフィ(Delphi)」へと進みます。
前回はこちらです ↓
デルフィ(デルポイ)へ
テサロニキのターミナルでチケットを購入し、バスでデルフィに向かう。
出発から4~5時間ほどで、バスはデルフィふもとの街に到着。
ここからデルフィへ行くにはローカルのバスに乗り換えないといけない。
デルフィへのバス乗り場とチケット売り場は、気を付けていないと見落としてしまいそうな、小さな商店のような場所にあった。
店内でチケットを買い、15時過ぎのバスがあったので出発まで中で待たせてもらうことにした。
店の前に到着したのは小さなローカルバスで、数人の乗客を乗せて出発。
バスは山をぐんぐんと登っていく。
曲がりくねった細い山道を何十分か進んでいくと小さな町が現れる。そこがデルフィだった。パルナッソス連山の中腹にある小さな町。
標高が高いので空気が澄んでいて気持ちよかった。
↑ デルフィのメインストリート
バスがついたのは16時くらいだったので、まずは宿を見つけることにして、いつも通り町の雰囲気をつかむのを兼ねてぶらぶらと歩いてみる。
宿泊施設はたくさんあって、当時はネットの口コミ情報なんかもないのでなんとなくいいなと思ったところに入ってみる。
名前は「HOTEL OLYMPIC」。
デルフィのメインストリート沿いに建つきれいなよい雰囲気の宿で、安宿バックパッカーには多少不釣り合いかもだったけれど、たまにはと思いちょっと奮発した。
とはいっても1泊4000円ほどで、これでも結構安くしてくれたのだと思う。
荷物を部屋に置き、日も暮れかかってきたので遺跡探訪は明日にして、散歩に出ることにした。
メインストリートを進んでいくと、山際を通る道から遥か遠くの都市やイオニア海(たぶん)が見え、夕暮れ時というのもあってとても美しい…!
ここから遠くイオニア海まで見渡せるとなると、これは「世界のへそ」「世界の中心」という感覚も自然な気がする。
デルフィ(デルポイ)遺跡
翌日、朝から早速デルフィ(デルポイ)遺跡へ向かう。
宿から数百メートルの距離で軽いお散歩気分。イオニア海を右手に見ながら進んでしばらく歩くと左手に遺跡が姿を現す。
デルフィ遺跡に到着!
↑ デルフィ遺跡に入ってすぐのところにいたねこさん
ずっと昔にギリシャ中に知れ渡ったこの神殿も(修復されている部分もあるけれど)、2000年の時間が過ぎてすっかりボロボロ。
でも、潔く崩れていった姿もまたカッコイイ。
かつてデルフィの神託が下されたアロポン神殿も、今は6本の列柱を残すのみ。カッコイイ…!
劇場跡や奉納庫、そこら辺にある石も見てみると文字が刻まれているし、古代ギリシャの雰囲気を存分に感じて楽しくてたまらず、4時間もいてしまった 笑
この日の天気は、晴れていると思ったら雨になったり、それからまた晴れたりだったけれど、雨があがって日差しを受けて輝く遺跡はまた格別に美しくて、本当に来てよかった。
すごい場所、デルフィ!
↑ 雨上がりでしっとりとした(?)デルフィもまた美しい!
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