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コーヒーを煎るということ


こんばんは。
前回の記事は3回に渡って焙煎のお話をしました。
特にスポットを当てたのは比較的誰でも始めやすい手鍋焙煎。
おそらく最も安価で始めやすい方法だと思うので始めやすい方法だと思うので興味がある方は怖がらずにやってみてくださいね!

とはいえ、私は手網から焙煎を始めたので手鍋は実は初めての試みでした。記事を書くために何度か実験しましたが、手鍋も中々面白いものだな〜と思いました。
案外しっかり美味しく焼けるなぁと思う反面、やはり手網のほうが焼きムラが出にくいなぁとも思うなどしたり。それぞれに面白さのポイントや得意なところが違うと思うのでどちらも試してみるともっと面白いと思います。

こんな風にnoteを書くようになってからは特に意識して実験や知識のインプット等を行うようになり、日々勉強させて頂いてます。

さて、気持ちお堅めな導入になってしまいましたが、今回はゆるっと自分の焙煎への考え方的なところを中心に語って行こうと思うのであんまり気構えせずゆるっと読んでいただけたら幸いです。



焙煎でどれだけ味を変えられるか


そもそも焙煎って元々ある生豆を焼くだけ。
料理のように調味料を加えたりなんてことはほとんどないんです。

じゃあ誰が焼いても変わらないんじゃない?って思いますよね。

断言します。
めちゃくちゃ変わります!

例えば同じ見た目になるまで豆を焼くとして、火力高めで短時間で仕上げる場合と、火力低めでじっくり焼く場合で全然味が違います。
今は豆の個性を引き出すには高温短時間焙煎がいいという見解が多く、あまり長時間焙煎するロースターは少ないと思います。

ただ、あんまり早すぎると生焼けや焦げといったリスクもあるので、早ければ早いほど良いとは一概には言い切れないわけなんですね。

もっと言えば温度上昇のコントロールがものをいいます。
例えば、同じ時間で豆を煎り止め、見た目も同じ豆があったとして、ずっと同じ温度で豆温度が上昇した豆ともっと高い温度上昇で進行して途中で温度上昇が緩やかに下っていって最終的に同じ時間で煎り止めした豆とでは見た目も煎り時間が同じでも味が全く異なります。



『良い焙煎』ってなんなのか?


じゃあ、いい焙煎ってなんなのかっていうと、定義はないような気がしています。そして、各ロースターによってこの条件は大きく変わってくるとも思うわけです。
つまり焙煎に正解なんてないんです。もっと自由でいいし、色々試してみるべき。

ただ、私自身が色々試してみた結果、私が行き着いた答えは『正解はないけど、明確な失敗はある』と言うことです。

考えてみれば至極自然なこと。人によって「おいしい」は異なるけど「まずい」は共通しやすい。だからこそ失敗は存在しうるわけです。
だからと言って失敗を恐れていては発見の機会を失ってしまう、とも思うわけですが。そうやっていろんなパターンを何度も試してみることで焙煎機や豆の特徴と傾向を蓄積し、次に活かす。
そしてそのデータと経験を蓄積し、しっかりと自分の狙った通りの味やプロファイルを狙ってできることが本当の意味での『いい焙煎』だな、なんて思います。

もちろんいろんな意見があると思います。
どれもきっと正しいんだと思います。

あなたも焙煎をするなら、もしくはこれからやってみようと思うならあなたなりの『いい焙煎』を見つけてみてください。

それでは良い夜を。


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