新しい発想の方法
AIが進歩してくる近い将来、パターン化したクリエィティブはたしかにAIに凌駕されるでしょう。では、クリエイターとしてそれを超えるものをつくるためにすべきこと、私なりに考えてみました。
Chat GPTにコピーを書かせてみてわかること
キャッチコピー、作詞、作画等、Chat GPTなどAIを使った創作作業の自動化を話題にされているが、ためしにやってみるとそのまま使えるものが殆どないことがわかります。
例えば、キャッチコピー等を書いてくれって言うといくらでも書いてくれるのですが、どこかでありがちな何の感動もない文章が並びます。絵とか音楽のAIもそうですね。当たり障りのない。。。
ま、当たり前ですよね。AI自体が過去の資産を学習してそれっぽい回答を出してくるものですから。
<逆に、AIが出してくる回答に、”うわ。すげー”これつかえるじゃん!って思った方は、要注意かも>
もしかしたら、将来的にはAIも自立思考をするようになれば、それも超えてくるのかもしれないですが、そんな世の中怖いですけどね。。。
デザインもコピーも、私達が考えるときに過去の様々な素晴らしい先人の方法論や、作例を学習してリミックスし、自分のアイデアとして出してきています。このプロセスとしては、なんらAIとは変わらないかもしれません。
でも、私達はそこに組み合わせの妙というか、自分の思考をつかってイケてるものを生み出す道を探って、新鮮と思われるものを生み出す感覚を知っています。
その感覚をどうやったら、鍛えることができるのでしょうか?
手の感覚を思い出す
だれでもデザインにも趣味嗜好があり、それが無意識に現れるのが、素材のチョイスや、図形のチョイスです。
最近はあんまりこういう場面はないですが、例えば昔だと電話をしながら無意識にする落書きがいつも大体にたような、しかも少しずつ違う意味のない図形を書いていることがあります。
他のことに集中していて、手だけが自動的に動いて書き出した形、これって脊髄が書いているがごとく、その人の根幹から出てきたような気がするのです。
今だと、お風呂に入っているときにくもりガラスになんか描いてみるとか、リラックスしているときにITデバイスが封じられた場面が良いと思います。
コピーも自分が無意識に書いた長文の中に、癖というかよく使う言い回しや、単語、比喩など個性というものが出てくると思います。それが発見できれば、その人独自のものを発見することができるきっかけになると思います。デザイナーがなくなる仕事にならないために、今のうちに”自分ならでは”を持っておきたいですね。
妄想力を発揮して、馬鹿なことを考えてみる
電車の中で、スマホいじるのは絶対ダメって言ったって無理ですもんね。
ゲームや動画、LINEなど時間をつぶすコンテンツが山のように入ったデバイスからは逃れられないかもしれません。
でも、2−3分でもいいので、すこし空想(妄想)遊びを日課にしてみるのも良い練習になります。
電車を降りる前に、目の前に座っていた少し影のあるあの方は、次に降りるのか?降りたらどちらに曲がってどこに向かうのか?もしかしたら、政府の裏の組織で働いているエージェントかもしれない。(^^;
駅のゴミ箱の中には、あるコマンドが発せられると、変形して中からマイクロロボットが出てきて、夜の間にホームの色々な補修をおこなっているのかも?とか。。
AIがおよびもつかない馬鹿なことを考える癖をつける、これって楽しくないですか?結構、広告制作って大喜利に近い感覚が必要ですよね。ユーモアや洒落、あえてダメなことをやってみるとか。。
AIがでてきて、みんな幸せにならないといけないのに、生産性という言葉の元、なにかみんな暗い思いばっかり抱えてきているような気がします。
楽しく仕事できるように、いろいろかんがえていきましょ!
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