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年を重ねるごとに、虫に対する考えや感性が大きく変わったという人はけっこう多いのではないか。「生まれながらの虫嫌い」は別として、「ある時期からなんか苦手になって自分でもびっくり」みたいな話はよく聞く。私もそのひとりで、かつて少年時代には夏休みになれば毎日のようにセミを獲り、旅先でつかまえたクワガタに夢中になっていたのに、いまや玄関先の「セミ爆弾 」※ に怯え、子どもがキャンプからカブトムシを連れ帰ってくるとワクワクしつつも心のどこかでほんの少し「面倒だな」と思ってしまう。