クラリネットのこと8♪アルトクラリネットのケース
この夏アルトクラリネットでコンクールに出場した。アルトクラリネットのみの出演だったのでとくに問題はなかったが、ケースが重い。あと、古いので匂う。ファブったり天日干ししたりを繰り返したので大分マシではあるのだが、あの古い独特の匂いが残るのだ。
そんなこんなで、夏に「ケースを作ろう!」と思い立った。要求仕様は下記。
・楽器をしっかり守れる
・背負える
・軽い
・収納はたくさんあればよい
・コンパクト
・安い(予算10,000円)
アルトクラリネットはルブランはモデル420(たぶん)。 Sカーブネックが特徴的なモデルで、その昔東京佼成の新井清史先生がYouTubeで吹いていたのを見て以来、欲しくて欲しくてeBayで買ったのが確か2016年。
まずは調査。ブログを見まくったが、アルトクラリネット用はなかなかない(それもそうだ)。一番はアルティエリ のギグバッグが欲しかった。一番合理的かつ分かりやすい。楽器が固定されない不安はあるが、アルトクラリネットは頑丈にできてるのでよいかなと思ったが、モノがない。何ならネットでは新品も見つからなかった(恐らく受注生産だろう)。
これはつくるしかない。さて、できるのか、いろんなブログを見た限り、ウレタン買ってきてやればできそうな感じがしてきた。不器用レベルだけはプロレベル(昨日もたまねぎ切って指切った)だから不安もあったが、ベースとなるケースと、コーナンにいってウレタンと接着剤を購入。
一応設計図も書き、プランを検討。
その後、ウレタン2枚を重ねて接着し、細くなっている上の部分は小さめのウレタンを、同じように接着した。
ここでつまずいた。
くり抜こうとしたら、うまくできない。
幅を切り落とすだけでもボコボコになったのに、綺麗にくり抜く自信が全くない。なんか、真っ直ぐ切れそうな新しいカッターも買って試してみたが、全くダメだ。
ここから2ヶ月、悶々としながら、ぜんぜん進まない。いつも目につくところに、作りかけのケースはある。「ああ、いつできるんだろう」とウダウダやっていた。
ウチのアンサンブルで次の本番でアルトクラを使うことが、この前決まった。そろそろ、決着をつけなければ。元の匂うケースでいくか、新しいケースをつくるか。
ブロッククッションの存在は急に現れた。こんなものがあるとは!これに気づいた経緯はよく思い出せない。たぶん、なんかいろいろとググってたら見つかったんだと思う。物は試しにと、下記を揃えた(ケースと接着剤は購入済み)。
PLAYTECH アルトサックスケース
JEJアステージ ブロッククッション
コニシ Gクリヤーゴム用接着剤20ml
そう、それであとは、くり抜くだけ。
めちゃ、カンタン。すぐ取れる。
この2ヶ月の悩み、あの硬いウレタンとの格闘はなんだったんだろう、、、と思うヒマもなく、気持ちよいくらいよくくり抜ける。
最後くり抜いて接着して形になるまで、30分もかからなかった。なんなら15分くらいかも。接着剤を乾かして、あっけなく完成。強度も何とかなりそう。Facebookで並クラとのダブルケース需要があったが、今度それにチャレンジしてみるか?
ウレタン買い直しがあったり、接着剤を大きいのを買い過ぎたり反省点はあるが、10,000円以内には収まった。ブロッククッションの大勝利!はやく練習に行きたい(笑)