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クラリネットのこと7♪管工房ゆかりのエスクラ用特注バレル

久しくクラリネットのことを書いていない。けどもコツコツと毎週、こんな時でも毎週、吹いている。さすがに病院にいるときは吹けなかったが、何とか復帰して吹いている。

このシーズン、私はエスクラ担当。「エスクラ」とは「E♭クラリネット」または「Esクラリネット」の略称で、クラリネット界隈の人は知っているが、あまり馴染みはないだろう。自分の結婚式の担当の方に、「エスクラのエスって、スモールのエスですよね?」って笑顔で聞かれて困ったことを思い出した。

エスクラは普通のクラリネットよりちょっと難しい。何が難しいかというと、管が短いので総じてコントロールが難しいのだ。昔、ソプラノリコーダーからアルトリコーダーになったときに、吹きやすさを感じた人はいないだろうか。あの感覚の逆。管が短くなることで、音程のコントロール、フィンガリング、あと短いだけあって音のツボが違って、とくに高音の鳴らし方が難しい。同じクラリネットといえど、かなりの特殊能力を要する。

ややもすると鋭すぎるキンキンした音になりがちで、クラリネット独特の、倍音をたくさん含んだ音色の特性が失われやすい。楽器本来の持つ難しさに加えて、キンキン音防止とコントロールのしやすさを両立できないものか。マウスピースやリガチャーやリード、はたまたバレルやベルまでセッティングで何とかならないものか。バックーンのベルとかバレルあったなぁ。チューリップウッドだっけ。でも高いよなぁ。

そんなことといろいろ考えていて、メルカリとかヤフオク!とかebayとか調べていたところ、管工房ゆかりさんにたどり着いた。

失礼ながら、あまり期待せずに、おそるおそるお願いしてみた。寸法を測るのが少し面倒だったが、たまたまデジタルノギスを買ったばかりだったし、測り始めると楽しくなって苦ではなくなった。

恥ずかしながらデジタルノギスの計測の仕方まで教えてもらい、待つこと1週間。すぐに試しましたよ。はい。

素材は本紫檀。ローズウッドに近いのかなとググりながら、ペアーウッドとどちらか迷って本紫檀にした。もともと持ってるバックーンの並クラ用バレルは、どうもココボロの方が気に入っていたのと、あんまり軽過ぎるのは飛び過ぎる懸念があったため、下記は特徴を教えてもらったTwitterのDM(ちなみに、全てのやりとりはTwitterのDMで完結)。

【本紫檀】
グラナディラとココボロの中間くらいの印象。ココボロと比較すると同じくらいの柔らかさで、ココボロほど明るくなりすぎない。グラナディラと比較すると暗すぎず硬すぎずといった印象。

最初から印象が良く、3週間ほど経って、かなり定着。馴染んできた。馴染んできたところで、比較動画を撮影してみたので、よければ。

まずは通常セッティング。

次は、ゆかり特注バレル。


最後は、並クラのリードが使えるので、
ゆかり特注バレルにBクラ用レジェール装着で。


実ははじめてYouTube投稿した。恥ずかしい。フィンガリングがバタバタしてるのは、ただの実力です(笑)あと指太くて引っかかるのも言い訳(笑)

ちなみにマッピはポマリコのウィザード(オープン)。これは海外のthomannサイトから直輸入で買って見た。不安はあったが、最近良く直輸入で買うので、また国内で買うより大分安いので、満足している。複数個から選定できたりプロの選定モデルとか国内で買うメリットももちろんあるので、自己責任で。

ただのアマチュアのおじさんの動画だけど、音色の違いは結構分かりやすいのでは。キンキンしない音で、吹きやすくコントロールしやすく、それでいてふくよかな響きを体現できる(はず)ので、よかったら直接お問合せ下さいな。もちろん並クラ用もあるよ。あとうどんも、今度試してみたい。

ひとまず、現時点で、もはや言い訳できないセッティング完了。本番まで、突き進む!

このセッティングで本番に臨みます!皆さま是非お越しくださいませ。

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clarinetist3D
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