【マーラー書きたい8】マラ6超個人的好きなフレーズTOP10
いよいよ明日!皆さま、お待ちしてます!
関西シティフィル 第70回定期演奏会
■日時:2021年2月28日(日)14:00開演
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:ギオルギ・バブアゼ
■曲目:マーラー / 交響曲第6番「悲劇的」
■入場料(全席指定):¥2,000 (座席指定料金¥500含む)
さて、早いもので9回(0回から数えて)も書いてしまったこの企画、とても楽しい。マーラー好きなんだな、とあらためて思う。直前でもこんなことを書こうと思うぐらい、好きなことを再認識。今日は好きなフレーズを10個厳選してみた。早速はじめますか!
ちなみに、独断と偏見で評価軸を3つ、つけてみた。マーラー度数、変わってる度数、刺さる度数、の3つで星を5つ満点で。あくまで私の個人的趣味趣向。
10位: フルート・オーボエ・クラリネットのたららららー(3楽章183小節目〜)
マーラー度数: ★★★★
変わってる度数: ★★★★
刺さる度数: ★★
まずは10位!ここは、3楽章のモチーフにもなっている木管の上行音形が、一番キモいところで、マーラーらしい扱いがとても素敵。ちなみに2回目はクラリネットだけ。
9位: フルート・オーボエ・クラリネットのドユニゾン(1楽章217小節目〜)
マーラー度数: ★★★★
変わってる度数: ★★
刺さる度数: ★★★★
このユニゾンは、美しい!なんの変哲もない美しいメロディのようで、結構な長さのフレーズを、ユニゾンで吹かせる、それも途中交代も入れながら。ユニゾンの音色の微妙な変化が楽しめる、マニアックさ。
8位: チーム中低音によるコラール(4楽章49小節目〜)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★
刺さる度数: ★★★★
9位にも似ているのだが、こちらの方がコラール感が強く登場人物も多く、また、クラリネット・ファゴット・ホルンという、チーム中低音で織りなすテーマの提示がマーラーらしい。盛り上げていくところも、秀逸。
7位: 低音のキモい動き(1楽章390小節目〜)
マーラー度数: ★★★★
変わってる度数: ★★★★★
刺さる度数: ★★
キモさ抜群。私がこの文章を書こうと思ったきっかけでもある。ここだけ聴き分けるの難しいかも知れないが、一回来ると次から絶対来る!クラリネットは装飾の打ち込みをしているが、サボってじっくり聴きたいくらい。ゲーム音楽のようなループ感がキモエモい。
6位: フルート・クラリネットのカルミナ風(大フィルO氏命名、2楽章115小節目〜)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★★
刺さる度数: ★★★★
浮遊層な感じ。メロディはメロディだが、ソロヴァイオリンのオブリガートに耳がいくだろう。ただここも9位8位と同じく、ユニゾン難所。美しい。天使ミカエル(意味不明)。
5位: アルマのテーマ(1楽章77小節目〜)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★
刺さる度数: ★★★★★
このテーマは1楽章に再三出てくるし、最後には狂ったように走り抜けるけれど、テーマ自体が本当に美しい。本当にマーラーがアルマのテーマって言ったのか分からんが。いつまでもつながって行くような、切なさも含まれているような。
4位: ハンマー1回目の前後(4楽章336小節目前後)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★★★★
刺さる度数: ★★★
ハンマー来る、来る、キターーー!その後の行進、ジェットコースター。2回目も良いがやはりこっちだろう。ハンマーのためのフレーズ。ハンマーを呼び込み、ハンマーからまた始まる。ハンマーカンマー(笑)ハンマー万歳(笑)
3位: 2回目の虚ろなアンサンブル(2楽章137小節目〜)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★★★
刺さる度数: ★★★★
これは本当に超私的。2位と迷ったが(同点)、クラリネット吹きとしては、挙げざるを得ない。美しい。1回目も大好きだが、あえて2回目にした。クラリネットももちろんだが、オーボエ、ホルン、コントラファゴット。この組み合わせの素晴らしさ。次の弦楽器を呼び込むところもまた、素晴らしい。
2位: 最後のコラール(4楽章801小節目〜)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★★★
刺さる度数: ★★★★
たぶんこのコラールのために、トロンボーンとチューバは存在する。ブラームス 、ブルックナー、ワーグナー。いずれもトロンボーンのコラールは美しいが、マーラーのものはとりわけ美しい。最後の最後にトロンボーンとチューバの見せ場。対位法的なフレーズ。建築物のよう。また、上がりそうで上がりきらないコラール。
1位: クライマックスの泣きのメロディ(2楽章173小節目〜)
マーラー度数: ★★★★★
変わってる度数: ★★★★
刺さる度数: ★★★★★
ここを聴くために、マラ6を聴く。ここは本当に美しい。フルオーケストラの美しさ。マラ5でも魅せた美しいアダージェットがあるが、あれは管楽器がない。管楽器吹きとしては残念でならない。マラ9でも、4楽章は本当に素晴らしいが、管楽器はサブのサブだ。しかし、ここは違う。弦楽器主体なのは変わらないが、管楽器もしっかりやる。美しいメロディの渦をフルオーケストラで奏でる素晴らしさ。
こうやって書いてみると、正直言って偏っている。でも良いのでは、とも思う。私の選外でも、素晴らしい各楽器のソロもたくさんある。3楽章の終盤のソロバトルなども。曲の構成の素晴らしさを語るのは別稿に譲るが、この超私的フレーズランキングを書いて、あらためて自身のマーラー愛を確かめた。各曲でやってみるのも良いな。ニーズはないと思うけど(笑)。
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