翻訳について

こないだ大学の授業で先生のアシスタントとして少しお話しさせていただいたのが意外と面白いと言ってもらえたので、ちょっとここで残しておこうと思います。

「言語相対性」というものがあるみたいです。

簡単にいうと、言語によって語りかける人が変わるから、おのずと内容が変わるってこと。

私は帰国子女なので、小学生の時に

「日本語と英語で性格が違うよね。声も違う。」って言われました。

ん!?!?ってなる方、

周りにこんな人はいませんか?

英語と日本語、両方でfacebook書く人。(私のfbです。)

インスタも両方書く人。(これも私のです。)

言語できるアピールかよ!って思うかもしれないですが。実はかなり違うことを言ってるんです。

例えば、2枚目の方、日本語では

大好きなものがたくさんでサンタさんが来たみたい

英語では直訳すると

ママ、とーっても素敵なお土産をありがとう

Reese’sチョコとかっこいいTシャツももらっちゃった

って書いてるんです。母上がイギリス土産をくれた時の写真ですね。

これは私の趣味ってだけじゃなくて、翻訳ではよくあることです。

ところで、もう夏休みだし暑いですね。夏といえば私は映画「サマーウォーズ」を見たくなります。主演の神木隆之介くん大好きです。

ということで、「サマーウォーズ」の日本語版と英語版の予告を見比べてみてください。英語がわからなくても、どういうシーンが使われてるかとかに注目してもらってもすぐ違いがわかると思います!(英語は非公式のものしかなかった…残念…)

日本語:https://www.youtube.com/watch?v=ggPPyOmomDk

英語:https://www.youtube.com/watch?v=UbmdYasVDDg

私が見つけたのは、言語面だと

「私の彼」→「fiance」

「ナツキ先輩」→「Natsuki」とかとか。

構成面では、

日本語のは主人公けんじの成長となつき先輩の家族の温かさが中心で、戦闘シーンは無音でちょっと印象が低い

英語ではSNSであるオズの世界観がしっかり説明されている、AIとの戦いが中心

これはディズニー映画、ベイマックスでも見られた宣伝の違いなんですねー。

海外の、すごい戦闘モノっぽさがありますよね。映画見るとどっちもそうなんだって納得するんだけど。

この2つの例で何が起こってるのかを自分なりに考えてみたんですが。

fbは銘柄などは英語で出したら親近感が出るかな?日本語であまり買ってもらったって言ったら海外のものだし、自慢っぽいかな?って無意識的に考えてたんだと思います。

映画は、言語面で言うと上下関係が英語では表現しづらいからちょっとキャラが違って、英語版では対等な関係性になっている。実際英語圏の人達には「良家」とか「先輩」とかは使わないから違和感がない、ということで見る人のことが考えられている。家族愛と戦闘モノというギャップがあるのも見る人にとってどちらが魅力的かが考えられているなと思います。

要は、どちらも見る人の受けを狙ってやってるってことです。意識的にも無意識的にも、この内容を伝えるならどの言語がいいかなって考えてると思います。少なくとも私は仕事で翻訳をする上でそう考えてます。

ちょっと面白くないですか?笑

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