可愛いらしさを無性に欲する
私はシンプル志向である。ゴテゴテしたものやキャラクターものは昔から好まない。ところが、ときどき柄にもなく可愛いものが好きで困る。
リボン
ハート
花
水玉
キラキラ
ラデュレ
ヴァンクリーフ&アーペル
とりあえずこの辺はときめく。
それなのに性格がサバサバしているからか贈り物でもらうものはマニッシュだったりするので困る。
本当は可愛いテイストのものが欲しいとは言えない。言えないので困る。
考えてみれば、体だって「○○が無性に食べたい!」となっている時は足りない栄養素を補うためにシグナルを出しているのではないか。
私の家族でも「好きな色は赤」と言い張る者があるが、その者は生来身弱でいつも暇さえあれば寝ている。そうしてエネルギーを温存するのだ。かの者など思うに本能的に自分に足りないものを知っていて、それを得るために自然とそれに対応した色を好むようになったのではないか。
つまり、である。
私には可愛らしさが足りないのだ。
それを自分で知っている。
だからこそ可愛らしさを欲する。
このことに気づいたからには今後は誰に憚ることなく可愛いものを愛でるとしよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?