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「僕とGOING STEADY」「僕と銀杏BOYZ」 ②

柔らかく、形が変わりやすい青春の心

当時、中学生だった僕は天パでニキビ面で背も低くて、周りと比べて劣等感というものをバンバン感じていました。

あ!俺ってイケてないし、モテないし、もしかしてみんなに見えてない?

なんて事を思ったりしてて、、、

小学校高学年くらいから、より顕著に天パについてイジられることが増えてたのもあって、少しずつ自分に対して、お前はダメだ!みたいな感じで呪文をかけてしまったみたい。

サッカーやってたんだけど、試合中相手チームのメンバーを背番号で呼んだりするんだけど、俺の呼ばれ方は「そのモジャモジャ」とか「もじゃ」とか「天パ」とか呼ばれることもあったっけな。

試合しながら泣きそうになったこともあるよ。帰りたくなったこともあるよ。

なんで大好きなサッカーで、こんなに泣きたくなるんだろうって。

そんなこんなである時、ぐにゃりと曲がってしまった心に気づいた。

心がなくなって、人じゃなくなるんじゃないかって絶望の底にいる時期に峯田和伸の音楽に出逢ったんだ。

ああ ときめいて 涙流して

しょっぱい青春の日々はもう戻らない

さあ 歌おうぜ 馬鹿でも歌おうぜ

汗と涎(よだれ)でダラダラさ

天まで届け このメロディ

永遠にィィィィイイイィィ

テレビ中であの人はこうやって叫んでたんだよ。本当にそれはカッコつけでもなんでもなかった。飾らない!!
見たこともないぐちゃぐちゃになった顔で思いっきり今あるすべてのエネルギーをその瞬間に使い果たす勢いで叫んでたんだ。

柔らかく、形が変わりやすい青春の心を包み込んでくれる俺にとって本当に優しいメロディだった。本当に凄かった。

あ!!俺、これで良いんだ!!!

これが俺が見つけた答えでした。

カッコ悪くても、良いじゃんか!こうして生きてるんだぜ!!

天パって悪じゃないんだ。

そうか。人と違うことって悪いことばっかじゃないぜ!!って。

って初めて天パを肯定してもらった気持ちになったんです。

この瞬間に峯田和伸は俺を救ってくれた恩人なんです。

だから、峯田和伸にずっと感謝して、ずっと音楽聴き続けて、ずっと憧れて、ずっと生きてるんです。

音楽って人を救えるんだ。。。

次回に続く。。。

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もちひで(写真家・ミュージシャン・アパレル運営・脱サラリーマン)
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