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【翻訳】Stoneshard開発日記:ダンジョン生成

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 みなさんこんにちは!
 前回の開発日記から少し期間が開いてしまったので、今回は現在の状況と近い将来の計画についてお話しします。
 とりあえず言えることは、ワークフローが理想的な状態ではないということです。私たちのチームのウクライナ側の部署では、インフラへの断続的な砲撃による停電やインターネット回線の遮断に悩まされており、以前ロシア側で活動していた部署も新たな土地への適応に時間が必要です。そのような状況ではありますが、私たちはStoneshardの開発を継続していくという決意を持って活動しています。
 現在は次の大型アップデート "Rags to Riches" に注力しています。このアップデートは、キャラバン、ダンジョン生成、そして経済といった数多くの重要なゲームシステムを導入・拡張するものです。
 残念ながら、現時点ではおおよそのリリース日時を発表できるような状況ではなく、今後数ヶ月でリリースされる可能性はまったくありません。ですが、それまで新しいコンテンツが何も追加されないわけではありません。バグの修正、待望のQoL改善の実装、既存のアビリティツリーの調整、そして以前よりお伝えしていたマイナーなメカニズムの具体化といった点に焦点を当てた小規模なパッチを配信予定です。これにより、ゲームのマンネリ化を防ぐと同時に、溜まっていた課題やいくつかの技術的な問題を解決できるはずです。
 一つ例を挙げると、近く私たちは「酩酊」メカニズムを改善するとともに、より幅広くストーリーをカバーできるよう、数百の会話テキスト(メインキャラおよび敵キャラ)を追加するホットフィックスを配信できる見込みです。

新たな酩酊の効果 - 蓄積式のデバフになっている

 "Rags to Riches" およびこれまでの進捗に話を戻しましょう。覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、ダンジョン生成は "Way Forward" アップデートで既に一度構築し直されています。そのままでも初期のものよりはるかに良い結果を得られましたが、ここ数年で私たちが手に入れた経験やフィードバックを元にすれば、さらにブラッシュアップできることが分かったのです。ダンジョン探索はこのゲームの中核をなすものですから、ここへの改善は全般的なゲーム体験の向上に寄与するものになるでしょう。

墓所入り口

 ダンジョン生成のリワークの目的は次のようなものです:

  • ほぼ全体がドアで区切られた小部屋で構成される、退屈で予測の容易なダンジョンに別れを告げる。

  • 一タイルのドアや通路は、同じチョークポイントに何度も何度も敵をおびき寄せて戦う戦術をプレイヤーが採用する動機になっていたため、これを取り除く。新しい部屋のデザインはより面白いものになり、プレイヤーに場所を移動したり周囲を活用したりする動機付けを与える。

  • 要塞は墓所と、墓所はカタコンベとは異なって見えるよう、装飾だけでなく、全体的なレイアウトを含めて、それぞれのダンジョンタイプにもっと個性を加える。

  • ダンジョンと部屋の構造を、より論理的で「それっぽい」ものにし、部屋に入ればそれがどういった機能の部屋であるのかが分かるようにする。

  • 難易度と戦利品の質に合わせてダンジョンのビジュアルに統一感を持たせる。高レベルダンジョンでは、ゲーム初期では見られないような豪華な装飾や追加の部屋タイプを備える。

  • ダンジョンに補正を追加し、確立されたルーティンに一石を投じるとともに、今までの探索準備を調整する必要を生じさせる。詳しくは今後の開発日記でお話しします。

  • 戦闘がよりフェアで面白いものになるよう、敵のスポーンに変更を加える。

 私たちのゲームデザイナーは「契約」システムの再構築(およびそれに伴う新メカニズム)にかかりきりになっているので、アーティストとレベルデザイナーは「墓所」を新規のルールセットに合わせて少しずつ移行させているところです。すべてのダンジョンタイプの中でも、最も改善を必要としていたのが墓所だからです。これまでの成果の一部を以下にご紹介します:

螺旋階段
広間
宝物庫?
墓地にインタラクト可能な建物も

 次のステップは、墓所を再構築済みのシステム全体のテスト環境として利用することです。これには、新しい契約、補正、そしてその他いくつかの追加要素が含まれます。その後、必要な調整を行った上で、他のダンジョンタイプにも同様の変更を適用する予定です。

 今回はこれで以上です。次回の開発日記をお楽しみに!

翻訳活動へのご支援をお願いしています。 私は翻訳者を目指しています→無事職業翻訳者になりました! このnoteでは主にStoneshardの開発日記の翻訳を投稿しています。頂いたご支援は翻訳活動の充実のために利用させていただきます。よろしくお願いいたします。