目覚める、起き上がる、思考する。
自分のことを見つめていこうと思う。何を考えているのか、自分はどう生きたいのか、生きている中で生まれ続ける人生課題を文字に遺そう。
「大学四年、女、平均身長、平均体重、視力悪め、喜怒哀楽の怒が欠如気味」。私を表すラベルはこれだけ。空疎というか、自分自身を表現する能力が乏しい。追加で「自己肯定感は低くもなく、高くもない」とだけ。
恋愛、男女関係―。一般量産型女子大生並みには経験してきた。
人間を見つめる中で思ったことがある。それも、記していきたい。ひどく直接的で、汚い表現もあるかもしれない。しかし、直接的な表現は、時に人を不快にさせるが、同時に深く人の深部に届くものである。決して、あなたを傷つけたいわけではない。
「いろんなことがあった」そう思いながら迎える最期でありたい。どれだけの時間を生きても、自分の感情の動きを感じながらこの世を去りたい。
格好つけたコーヒー、砂糖かミルクが欲しい。
砂糖もミルクも白色であるのに、コーヒーはミルクとの交流で初めてその色を変える。砂糖では変わらない。でもどちらも味的変化を遂げている。視覚的な変化があるか、ないか、人的な関わりのそれそれを感じてしまう。見た目が変わったことだけに重きを置くのか、内面の変化に神秘を感じるか、どのような人と関わるかを考えているようだ。私はどちらだろう。朱に交わって外面が赤に染まるのか、内面が赤に染まるのか。
こういうことを四六時中考えてしまう大学生だ。
四六時中、その由来は。ほらまた。
早く変えよう。私は、砂糖を選んだ。
すっかりぬるくなったコーヒーに砂糖は混じり合わなかった。ここにも何かがあるのだろう。私はいつ、飲み干せるのか。