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目を養い、手を練れ

他の記事でもふれてますが、まずはじめに..
11月2日、3日に開催したクレールアーキラボ展〜わたしたちが考えるうつろふ環共とは〜
2日間で約150名の方々にお越しいただきました。来ていただいたみなさま、ありがとうございました。

今回の展示会、建物用途が住宅ではなくオフィスなので、クレールに関する展示をしつつ、建物の見学会を開催したら面白いかも?と思った私が発案したのですが、はじめての試みということもあり、企画・準備・運営ととても大変でした。


もう少しで日付が変わる….

通常業務に加え、展示会の準備も重なり、10月中旬頃からは毎日夜遅くまで準備に奔走。事務所の壁を使って、展示内容を詰めていく日々。

設計事務所の仕事は、考える人の数だけ様々なアイデアが生まれるような、正解のない世界…住宅なら住まい手によって、公共施設なら訪れる人の数だけ、様々な解釈、考え、求めることがあり、それらに対する答えをたくさん考え積み上げていく作業の繰り返しです。


夜食をつくる社長とちゃーこさん。
夜遅くまでみんなで仕事をすることもある..設計事務所あるあるな気がします…
ちなみにラーメンでした〜おいしかったです!

時間があればあるだけ考え続けることのできる世界でもあり、しかし、どこかにゴール(納期・工期など)を設定して、進めていかなければいけません。

今回の展示会も、通常の業務と同じで、そのような正解のない中で「わたしたちの目指すもの」を作り上げていく作業の積み重ね。

どのようなことを伝える展示会にしたいか、何を伝えたいのか、空間を体感してもらうためにはどうしたら良いか。色々と試行錯誤しながら、展示の内容を考えながら….。私自身の頭の中でも考えが変わったり、みんなを振り回しつつ….。いろいろと反省点もありますが、なんとか本番を迎えることができました。


わたしたちの仕事場、と題して
いつもの作業風景を再現したブース

私たちが普段このように建物を作り上げているのだという過程が伝わるように。私たち(設計)だけの力では建物はできないということ。施主(お客様)と実際につくる、作業する人たち(施工)と手を取り合い連携し、建物ができていくということ。そして設計の中でも、建築(設計チーム)、インテリア(Deco)、造園(KISETSU)がどのようにお互い関わり合いながら建物や空間、そのまわりの環境を考えているかということなどが伝わるようにと考えてながら展示をつくり上げていきまいた。


日々のスケッチや思考のあとをそのまま展示してみました
書いては検討して、を繰り返す..
展示会当日の朝。
この坪庭は そのまま を見せたくて展示物を置かない空間としました

そして、その時体感しているその空間こそが、その成果。私たちが考え、生み出した建築であり、写真だけでは伝わらない、建物の魅力をお伝えできたのではないかと考えています。

2日間、天気も良く無事に終えて嬉しく思っています。


展示会2日前..準備は日が暮れるまで行いました
夜の雰囲気もとても良いです。

今後、見学会をするとき夜の見学会….を開催してもおもしろいかもと思います。夜もまた建物の雰囲気が変わりとても良いです。照明の感じなど、興味のある方もいるのではと個人的には思っているのですが、需要はあるのかな?スタッフにお声を聞かせてください。。

そして、バタバタと過ぎていった展示会の2日後…


in TOKYO 

今回展示会を開催した日建ハウジングやんばる支店が2024年度のグッドデザイン賞を受賞しまして、受賞祝賀会が開催されたので、東京へ行ってきました。


せっかくの機会だから設計チームで行っておいで〜という社長のはからいでスタッフ4人で参加してきました。


祝賀会・グッドデザイン大賞の発表時

盛大な祝賀会で、大賞受賞者のプレゼンテーションが聞けたりと、とても有意義な時間でした。ジャンルは違えど、何かをつくりだす、生み出すまでにたくさんの思考や検討を繰り返し、たくさんの「もの」や「こと」が世に誕生・発信されているということに感動しつつ…私もより精進していこうと思えました。


六本木のミッドタウンにて開催されていた受賞展
たくさんの受賞作品群の中に自分が携わった物件が並び身が引き締まる思い..


ミッドタウンといえば…
安藤忠雄さん設計の21_21へ


今回のクレールアーキラボ展で建築家、安藤忠雄さんの本がいっぱいあってお気づきの方もいたかもしれません。代表の畠山の好きな建築家です。

ゴミうんち展という展示会をしていました….
おもしろかったですよ〜

前回のnoteでスタッフCが楽しみにしていたTOTOギャラリー・間で開催されていたo+h展:生きた全体、もとても刺激になり楽しかったです。

色々な見せ方、伝え方、考え方がおもしろい


国立西洋美術館にて。モネ展を見に
平日だけど長蛇の列でした..

数年振りに…ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館にも行きましたよ。
モネ展が開催中ですごい人でした。

ミュージアムショップで本を眺めていると、これなら息子にも読み聞かせできそうだな〜と思った本があり購入


絵本..とまではいきませんが、絵本のような
建築の仕事をしている人以外でも楽しく読めそうな本でした

この本を読んでいると、どの時代も、建築をつくる人はたくさんの思考や想いをもって建物を生み出しているのだと感じます。そして、そういった考えを知ったあとは、もう一度建物を訪れたくもなります。

弾丸での東京出張でしたが、やっぱり、実際に建物を見にいくという体験はとても良い機会でしたし、自分たちが展示会を開催したばかりでしたので、展示を見るのも面白かったです。

実際に見て体感すること、たくさん手を動かして考えること、自分の考えを伝えること、表現すること、それを世に発信すること。

建築家、宮脇檀さんの本で「目を養い、手を練れ」という書籍があるのですが、この世界で仕事をはじめたとき、一番最初の上司が私にくれた本です。この言葉、定期的に自分を奮い立たせる..とても印象深い言葉です。

ここ数日はいつにも増して、たくさんのものを見たり感じたり、考えたり、を繰り返す日々だったなと感じたとともに…

クレールアーキラボ展にあたり、初期の頃、自分が考えたプラン(エスキス)を引っ張りだしてきたのですが、最近は忙しいからと手を動かす機会が減っている気がするな。と反省

建築を志した当初のように、楽しく
たくさんの建築に向き合っていければ良いなと改めて思った次第です


いつもいろいろな学びやチャレンジの機会をくれる社長と会社にも感謝!

気づけば年末..
来年度も見据えながらまた頑張っていきます。


( N )