建築を作るということ [2]
前回「建築をつくるということ」について書きましたが、
今回もその続きを書いてみようと思います。
前回記事
↓
私は建築をつくるということについて、大きな責任を担っていると感じながら日々設計の仕事をしています。
クライアントに対してはもちろんですが、それ以上に周辺環境や地球環境に与える影響に対する責任も感じながら建築を作っています。
責任重大なので「良い建築」をつくり、できるだけ「永く愛される建築」になるようにと考えながら普段、設計業務を行っているのですが、
では・・・
「良い建築」とは?
「永く愛される建築」とは?
なんでしょうか?
どうしたらできるのでしょうか?
「デザインがかっこいい」「汚れにくく劣化しにくい」
このような答えになるかもしれませんが、私の考えは少し違います。
良い建築というものは何かを常に考え、それをつくろうと思う「人の心」
そうしてできた建築を、愛しながら永く残そうと思う「人の心」
その「人の心」が何よりも大事だと思っています。
今の建築の世界では、良い材料、優れた材料などは無数にあり、それもまた日々更新され、新しいものが生まれ
1年前のそのような材料は1年後にはすでに古いものになっていく状況です。
良い建築を作り、それを永く愛して残していくためには・・・
私が今思うことは・・・
・どんな材料や素材で建築を作るかということより、どんなふうにその建物で過ごしたいか想像しながら作ること(良い材料で豊かな生活は叶わないかもしれません)
・5年後、10年後、20年後を想像しながら作ること(今の理想は将来の理想と違うかもしれません)
・デザインに凝るより落ち着いたデザインとすること(建てたものは周囲の環境にも影響をあたえるかもしれませんし、構造的安定は生活に安心感を生むかもしれません)
・クライアント、設計、施工の3社が良い連携で建築を作っていくこと(みんなの想いがひとつにならないと良い建築ができないかもしれません)
・継続的なメンテナンスをすること(良い素材や材料もメンテナンスをしないと長持ちしないかもしれません)
私はそのように考えています。
しかし、そんな私も正直なところ日々更新中です。
考えていることは将来変わることがあるかもしれません・・・
これからも
「良い建築」ってどんなものだろう?
「永く愛される建築」を作るには何が必要なんだろう?
そんなことを考えながら、日々精進しながら、建築に向き合っていきたいと思います。
クレールアーキラボ 畠山