〈84〉加配をつけてもらえない②
次年度が大変な状況になると想定されているにも関わらず、加配の予算をつけることもできない。
理由は、今年度の在籍児童の全体数に対し支援員の数が十分だから。参酌すべき基準を満たしているから。
そうじゃない。
なぜ今年度の人数で決めるんだ?
なぜ質で見ないんだ?
加配をつけるつけないは、そういうものじゃないんですけどね。
部屋を飛び出す、暴れる、暴言を吐く、怪我する、ケンカする、泣く、トイレの失敗、ありとあらゆることが同時に起きるんですけどね。
それを有資格者1名と無資格者1名で対応しきれるわけがありません。
そして加配がつかないと、外遊びに行けないのですよ。
四方八方へ散り散りになる、道路へ飛び出す、注意散漫のため他人にぶつかる、遊具から落ちる、外だろうがケンカし、泣き叫ぶ、部屋へ戻らない。
集団行動に馴染まない子どもは部屋から出ようともしない。
一人や二人じゃないんですよ。
何もできない…
遠足?散歩?プール?冗談じゃない。裏庭ですら安全に遊べない。
だって心身の危険があるんだもん。
見きれないんだもん。
見きれないと文句言われるんだもん。
どう頑張ったって無理です。
親の考えも浅いのか、学校で支援されることは比較的受け入れるのに、学童保育所や放課後児童クラブで加配がつかないことに何の疑問も持たないんですよね。
良いわけないですよ。
何らかの支援や介入が必要な子ども達がそれらが無い状態にただ置かれて、毎日平和なわけがないですよ。
それをただ遊んでいると思われて、何かあると支援員に「どういうことですか。」と言われても。
「全部ここで解決させろ」と言われても。
支援員のせいじゃない。
親も、支援員も、自治体も、個や集団の現状をきちんと知らなくてはいけない。考えなくてはいけないのです。