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新世紀の寺子屋 第30回
今年、最後の授業になりました。来年からは、このNOTEのメンバーシップで、新世紀の寺子屋の金融教育ページを作ります。オンライン受講生と同じく月額1500円のサブスクリプションとなります。また、1時間の動画のリンクも貼りますので、動画の視聴もご覧いただけます。月2回の授業内容に加えて、「そもそもシリーズ」として、株式市場や債券市場などの基礎をテーマにしたレポートを配信する予定です。お子様たちの金融教育、大人の学び直しの場として、ご関心のあるかたはメンバーシップにご参加ください。
さて、今回の授業だけ、リンクを貼っておきます。
こんな授業内容をしています。ご参考にどうぞ。
https://us06web.zoom.us/rec/share/S9wFvdb9RgaarWt_rm8Wx1ajtMubFObI_5DmdIC4b27lRgyqehKj988tipBheo-3.r7wXdL4MbnchIMaZ?startTime=1734512417000
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それでは今回の授業内容です。2024年の振り返りをクイズで行いました。
今年は選挙YEARでしたね。年初の台湾総統選挙、欧州の議会選挙、メキシコの選挙、そして11月には米国大統領選挙がありました。我が国でも岸田政権の退陣により、自民党総裁選挙、衆院選挙がありましたね。
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問題1の答えは③50カ国以上、問題2の答えは②の40億人です。世界人口が約80億人だとして、地球上の人間の半数が選挙の年だったとは、凄いですね。
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問題3は簡単ですね。これは不正解です。カマラ・ハリス氏が大統領選に挑戦しましたが、トランプ氏に勝つことはできませんでした。
問題4の言葉は、小中学生にはまだ聞き慣れない言葉ですね。世界は①のガラスの天井です。なんとなく、ガラスの階段も正解っぽいですね。崩れそうで・・・
G7と言う言葉があります。問題5の答えは正解で、この7カ国がG7メンバーです。しかし、もちろん最近では中国はG7を「小さなミーティング」と呼び、別に世界を代表しているわけでないとアピールしていますね。確かに世界ではグルーバル・サウスと呼ばれる国々の存在が大きくなり、G7諸国の世界に対する影響度合いは小さくなっています。
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問題6はどうでしょうか?答えは正解です。イギリスには有名なサッチャー主張がいますし、2022年に最短で退陣に追い込まれたトラス首相も女性でしたし、BREXIT後の混乱の英国を率いたのも女性のメイ首相でした。フランスは、女性大統領は出現していませんが女性首相は誕生しています。ドイツではメルケル首相が16年間に渡りドイツのトップにいました。カナダでも短期間ですがいます。イタリアでは現在、メローニ首相が頑張っていますね。ということで、米国と日本だけが未だに女性大統領、女性首相が誕生していません。
問題7は、生徒さんは引っ掛け問題です。今年は岸田政権が退陣し、石破政権が誕生しました。そして、自民党総裁選挙は「派閥が解消」したことで、候補者が乱立する異例の総裁選となりました。小泉進次郎氏が、よくバズってましたね。
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問題⑨は不正解です。石破政権の支持率は就任直後から、かなり低い異例の状況です。衆院選挙では大敗し、32年ぶりの「少数与党」という不安定な状態になりました。
問題10は、まだ分かりませんが、少なくとも今のところ「仲良し」という関係性は築けていません。これからですが、ハードルは高いかもしれません。
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さて、次はマーケットの問題です。問題11は不正解です。今年は日本の株式市場においては、歴史的な1年になりました。株式市場に興味のある人なら誰でも認識している1989年の「38,915円」という史上最高値を更新したのです。問題12は正解ですね。
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下のチャートのように、1989年の高値を更新するのに、34年間もかかりましたね。こうして俯瞰すると、日本経済は失われた30年と言われますが、株式市場は2010年代以降はずっと右肩上がりで力強く上昇してきたことが分かります。
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そして、今年の7月に42,224円をつけました!この数字を見てください。4と2しかないのですよ。しかも実際には42,224円22銭です。そして、今年は2024年です。「2」と「4」が不思議なパワーを持っています。生徒さんにはロト6で「2」と「4」に関係する数字を買ってみれば?とおススメしておきました。我ながら、とんでもない先生ですね。
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今年の8月5日のマーケットは記憶に残るものでした。急落したんですよね。こうした急落が起きるのは、人々が不安心理で恐怖に陥っているからです。「もっと下落するかもしれない」、「早く売らないと危ない」・・・こういう心理で「売ること」しか頭の中になくなるのです。投資とは「価格と価値」を考えることですよね。しかし、この急落の最中は「価格」のことだけしか考えなくなり、「価値」の議論は消えてなくなりますよね。
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しかし、このクラスでも何度か取り上げましたが、次のバフェットの金言を思い出す必要がありますね。「他人が貪欲になっているときに恐れ、他人が恐れているときに貪欲になりなさい」というものです。
投資は価格と価値のギャップに利益が生まれます。例えばバナナが100円で売られているとします。そのバナナが腐って真っ黒になっていたら、バナナは価値を失っています。従って、価格が10円になっても、それは価格と価値が釣り合っているかもしれません。しかし、もしもピカピカのバナナが、何かの理由で100円から10円に下落した場合、バナナの価値は100円なのに、価格だけが10円に下がったことになり、ここに90円のギャップが発生しています。この時に投資家は、バナナを売るのではなく、買う立場に動く必要があるのです。実際に8月5日の急落後に、日経平均株価は大きく上昇しています。2025年もこういう局面はあるでしょう。今年の教訓をしっかり頭に入れておきたいですね。
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ドル円相場は大きく円安が進んだ1年となりました。
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そして、問題13です。今年はたくさんの外国人旅行客が日本にやってきました。その理由は②の円安で格安な旅行ができるからですね。今年は、外資系金融機関の友達と話すと、いつも「大した用もないのに、欧州や米国のお偉いさんが、何かと日本に来るんだよ」、「彼らはビジネスと言いつつ、買い物に来ているとしか思えない」とよく嘆いていました。
問題14は正解です。そして、直近では11月の数字も公表されました。11月も単月で300万人を大きく超える旅行客が来たことで、2019年のこれまでの記録を塗り替えて、日本が誕生して以来、もっとも外国人が日本にやってきた1年となりました。来年は、また記録が更新されそうです。
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それにしても、毎月の旅行者数を見ると、コロナ後のロックダウンは、本当に強烈でしたね。江戸時代以来の「鎖国」のようです。
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少し脱線して、海外旅行者が日本で使うお金について見ていきましょう。
これは今年の7月から9月の3ヶ月間です。3ヶ月間で約2兆円弱のお金を使っています。4倍すれば8兆円!これは凄い規模です。日本は海外に車や電気機器、半導体等を輸出していますが、年間で8兆円も稼ぐとなると、自動車産業に次ぐような産業規模になります。また、日本政府は2030年に訪日外国人数6000万人、消費額15兆円の目標を掲げていますね。また大前研一さんなどは、日本の観光産業のポテンシャルは非常に高く、50兆円の市場規模も夢ではないと主張しています。観光業は日本の有望な産業であるでしょう。
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下のスライドは、外国人旅行客が1回の旅行で、どれだけお金を使うかの国別の統計です。全体では平均で22万3千人とのことです。そしてイタリア人は休暇も長いためか40万円、韓国などは滞在期間が短いために約11万円とのことです。なかなか興味深いですね。
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さて、クイズに戻りましょう。問題15は正解です。問題16も正解です。このへんを生徒さんに説明するのは、まだ少し難しんだなー。
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ということで、今回は植田総裁の顔はしっかり覚えてもらいました。
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問題17は地政学リスクです。不安定な中東ですが、これまでイランとイスラエルは直接的な戦争行為は避けてきました。大事になるからです。ゆえに代理戦争的な形で、イランはハマスやヒズボラを使ってイスラエルを攻撃し、イスラエルもイラン要人の暗殺やウラン濃縮施設へのサイバー攻撃などを行ってきたわけです。しかし、今年は初めてイランとイスラエルがお互いに直接、ミサイルを撃ち込む戦争行為にエスカレートしました。
問題18は不正解ですね。但し、トランプ次期政権はこの戦争を終わらせると公言してきました。また、実際に最近では水面下では色々な動きがあり、北朝鮮と韓国の方式で終戦はしないが、一時的な停戦を長期間継続する方向性になるかもしれません。
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問題19は正解です。但し、もはやGDPの順位に何の意味もないことも伝えました。何故なら米国と中国のGDPが3位以下とあまりに離れてしまったからです。圧倒的な1位と2位の米国、中国の存在があり、3位以下はどんぐりの背比べ状態のです。問題20の答えは正解です。国家レベルの資産ですね。
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更に今年は暗号資産が初めて10万㌦を越えました。金の価格も史上最高値を更新しましたね。
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今回の授業はクイズ形式で2024年を振り返りました。
2025年はどんな1年になるかな~~。
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