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医療・福祉のデザインが未来を創る!!!

こんにちは!広報デザインを愛する村瀬です。最近、医療団体が主催するイベントに参加させていただき、心揺さぶられるような学びを得ました。そこでは「共創デザイン」が医療や福祉の分野で躍動しており、驚きとともにとても感動したのです!!
私はこれまで、医療でのデザインというと広報誌やロゴ、サインなどの形で現れる外面中心のものと捉えていました。(浅はかな見方でした…)しかし、実際には医療現場において、患者さんやご家族、医療従事者の皆さんが味わう体験そのものをデザインの力で変えていく取り組みが進んでいるのです!そんな事実を知った瞬間、体中に感動が広がりました。

病院が「病気を治すために来る場所」という概念から離れ、地域社会ともっとつながり、日常的に関わり続ける場として再デザインされていることが、私には本当に素晴らしいと感じられました。これはまさに広報の本質的なアプローチであり、ブランディングやマーケティングの域を超え、人と人のつながりをデザインするものだと強く感じています。

医療デザインとは?

ご存知の方も多いかもしれませんが、「医療デザイン™️」は、日本医療デザインセンターが掲げる、すべての人が安心して豊かに生きるための企画・設計、そしてそれを実現するプロセスです。対人援助から社会全体の課題、さらには環境問題にまで視野を広げ、医療現場におけるさまざまな課題を設定し、それを解決していくアプローチをとっています。

出典: 日本医療デザインセンター

この概念に触れたとき、「これこそがデザインの力だ!」と実感しました。さらに、同センターでは「デザイン思考で医療経営を推進する」という言葉も掲げており、非常に魅力的です。

先のイベントでお会いした方が、病院マーケティングをコンサルティングとして展開している姿を見て、「私たちももっと医療分野でデザインの力を活かしていけるはずだ」と強く感じました。

1年前のアイデアが今につながる

ここでふと思い出したのが、1年前に社内で進めたプロジェクトです。当時、デザイナーが考え提案してくれた「医療におけるコミュニケーションデザイン」のアイデアが、今改めて注目されている「医療デザイン」の方向性とリンクしているように感じました。それは、病院をもっと子どもたちにとって親しみやすい場所に変え、彼らの不安や恐怖心を軽減するためのデザインコミュニケーションのツールです。

子どもたちの病院体験をデザインで変えるアイデア


社内プロジェクトのプレゼン資料


例えば、こんなアイデアがありました。

先生の似顔絵クイズ
初めての先生に会うとき、子どもたちが緊張しないように、先生の似顔絵を使ったクイズや豆知識コンテンツを待ち時間中に楽しんでもらうアイデアです。これにより、子どもたちは先生に親しみを感じ、診察前の緊張が少し和らぐのではないかと考えました。

診察ミッションカード
診察や検査を嫌がる子どもたちには、「今日のミッション」を事前にカードで伝え、診察がちょっとした冒険のように感じられる工夫です。これで、子どもたちがもっと積極的に診察に向かう姿を想像しました。

臓器カードゲーム「からだ からだ」
心臓や肺などの臓器をキャラクター化したカードゲームで、子どもたちが自分の体について楽しく学びながら、病院への恐怖を少しでも和らげることを目指したアイデアです。 これは実際にプロトタイプもデザインしました。

医療デザインと私たちのアイデアの共鳴

このようなデザインツールのアイデアが、今回知った「医療デザイン」の取り組みと驚くほど重なっていると感じました。当時は、このアイデアを実現する機会は創れきれなかったのですが、今改めて見直すと、私たちの考えたデザインが医療現場で実際に役立つ可能性があると強く感じます。

患者さんやその家族、そして医療従事者の皆さんの不安やストレスを少しでも和らげ、より良い関係性、医療体験を提供できるようになることは、医療デザインとしてとても重要ではないでしょうか。

医療デザインの未来に私たちも貢献したい

今回の体験を通じて、医療デザインの可能性がますます広がることを実感しました。デザインは単に装飾を施す「かたち」だけではなく、「かんがえ」によって、人々の心に安心感や信頼感を生み出し、人と人を繋げる力を持っています。私たちは、これからもデザインの力を信じ、医療や福祉の分野でもその力を活かしていけたらと考えています。

病院広報に携わっている皆さま、ぜひこの「デザインの力」を一緒に探求してみませんか?今後、医療の現場でのデザインがどのように役立つか、一緒に考え、共有していけることがあれば、ぜひご一緒できたら嬉しいです!

私たちが掲げているのは、「デザインで人の間をよくする」こと。デザインの力で、医療が創る世界がさらに明るく、前向きなものになっていくように、私たちも全力で取り組んでまいります。もしご興味があれば、ぜひお気軽にご連絡ください!


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