【コンフィデンス・インターワークス:7374】2025年3月期 -業績|配当予想 策定の前提編-
株式会社コンフィデンス・インターワークス IR担当です。
2024年8月9日(金)の、2025年3月期 第1四半期決算発表を前に、2024年5月10日に公表いたしました2025年3月期の業績 及び 配当予想について、補足説明させていただきます。
1.2025年3月期 業績予想 及び 配当予想
2025年3月期予想は、
売上高90億円(前期比+20.2%)
営業利益14億円(前期比+17.1%)|営業利益率15.6%
年間配当65.0円(前期比+10.0円)です。
セグメント別の業績予想・課題・施策などの詳細は、こちらの記事をご参照ください。
それでは、業績・配当予想策定の前提について、ご説明してまいります。
2.2025年3月期 業績予想策定の前提
当社 コンフィデンス・インターワークスでは、従来までの経営方針と同様に、成長性と収益性の両立を前提に、売上高成長率 毎期15~20%を目指すとともに、営業利益率15%超を基準に業績予想を策定しております。加えて、今期からEPS成長率15%超を新たに定めました。
■ 売上高成長・営業利益率
売上高・営業利益の経年推移はこちらです。創業時から増収増益を続けており、直近3カ年の売上CAGRは30.1%、直近3カ年の営業利益率の平均は16.9%と、成長性と収益性を両立しながら事業を拡大しております。
今期 2025年3月期は、オーガニックの成長を前提に、売上高は前期比20.2%増の90億円、営業利益は前期比17.1%増の14億円、営業利益率は15%超を予想しております。
■ 高い営業利益率の背景
全東証上場銘柄において、人材派遣を主力事業とする企業を対象に、直近3カ年の営業利益率を比較すると、中央値が6.8%ですので、15%を上回る当社が、業界内でも高い水準であることがお分かりいただけるかと思います。
要因として挙げられるのは、業界特化型で事業を展開することで、採用コストを低く抑えられている点です。
総合人材会社においては、幅広いターゲットに向けたマス広告で、多額の採用広告費が発生する傾向にありますが、当社では、ゲーム・エンタメ業界にターゲットを絞り込み、集中的に求職者を集めることで採用広告費を最適化し、結果として、1人当たりの採用単価を低く抑えられています。この点は、業界特化型の大きなメリットと考えております。
また、クリエイターの仕事を途切れさせないための営業努力などにより、比較的長期間働いていただいており、採用コストの回収という面においても、営業利益率を高める要因となっております。加えて、内部のオペレーションに関しても、成長投資の回収スピードなどを厳格に管理することで、利益率の水準を維持できていると考えております。
■ EPS成長率
続いて、EPS(1株当たり当期純利益)についてもご説明してまいります。
直近 2024年3月期 通期決算におけるEPSは、2023年8月のインターワークスとの合併により一時的に下落したものの、今期は希薄化をこなした上で、合併前の水準を上回る予想を出しております。
当社では、M&Aを重要戦略として位置付けている一方、EPSが大きく棄損するようなM&Aは原則として行わないようにするため、規模のみを追うのではなく、1株当たりの利益額を増やしていくことができるM&Aを実行していくことが重要と捉え、今期からEPS 15%超を経営指標としてお示しすることといたしました。
親会社株主に帰属する当期純利益が順調に成長していることに加え、2024年5月13日には、53万株 総額848百万円の自己株式を取得いたしました。2025年3月期は合併前のEPSの水準を取り戻すとともに将来に向かってEPSの最大化を図ってまいりたいと考えております。
3.2025年3月期 配当予想策定の前提
続いて、合併以降明確に示すことが難しかった株主還元方針について、ご説明いたします。
当社は、株主の皆さまに対する利益還元を経営における重要課題の一つとして位置づけ、将来の事業拡大と財務体質の強化のために必要な内部留保を行いつつ、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としており、配当性向30%超、DOE10%超を配当方針策定の上での重要指標に位置付けております。
当社では、上場以降、連続増配を実現しており、今期は年間配当65.0円(中間30.0円|期末35.0円)を予想しております。先述の通り、EPS15%超と、1株あたりの当期純利益を最大化しつつ、配当性向 30%超の継続を目指しております。
加えて、上場以前に掲げていたDOE10%を、中期的に再達成するため、設定しております。
当社の昨年度のDOE 8.2%を基準とすると、グロース市場においては、直近3カ年のDOE平均が当社を上回るのは20社、その中でも10%を上回る企業は10社ほどです。また、全市場でみても、2024年3月期 全産業(金融業除く)の純資産配当率は2.91%と、全市場においても当社のDOEが高いことがお分かりいただけるかと思います。(出典:日本取引所グループ 調査レポート 決算短信集計結果)
資本効率を意識した経営を引き続き目指してまいります。
4.収益性×配当還元におけるポジショニング
こちらは、参考までにグロース市場全体でみた、営業利益率と配当還元指標の一つであるDOEの分布図として、当社のポジショニングマップです。
各業種・業界ごとにそれぞれの特徴があり、一概に比較はできないと思いますので、あくまでも参考までとなりますが、グロース市場において、営業利益率15%超、DOE8%を実現している企業は数少ないと思いますので、当社の特徴として、今後も目標指標として意識してまいります。
5.最後に
ここまで、2025年3月期 業績|配当予想 策定の前提について、補足説明をさせていただきました。少しでも皆さまに当社の業績をご覧いただく上で、理解の手助けとなっていますと嬉しく思います。
もちろん、指標のみを追うのではなく、今後事業を拡大させていくための課題・施策については時間をかけて議論を行い、事業運営に努めておりますので、よろしければ、こちらもご参照ください。
また、2025年3月期 第1四半期決算発表は、8月9日(金)15時30分を予定しておりますので、ぜひ引き続きご注目いただけますと幸いです。
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