自称コミュ障のままでいいの?リア充になれない人の特徴と改善方法
社会の風潮
近年、日本では「コミュ障」を自称する人々が増えています。
ほんの数年前までは、世間の風潮として「コミュ障」や「オタク」であると知られることは恥ずかしいとされてきましたが、最近では十代や二十代の若者を中心に、中高年に至るまで躊躇いなくそれらを公言するようになってきました。
そもそも若者言葉に疎い方のために説明しておくと、コミュ障とはコミュニケーション障害もしくはコミュニティー障害の略で、本来は言語聴覚などの身体的な疾患、または精神障害・発達障害・自閉症などを原因として対人関係や社会生活に支障をきたす医学的な障害のことを意味していたのですが、今回取り上げているコミュ障とは、軽度であり障害者と認定されない程度の対人恐怖のことを指しています。
また、オタクとは、アニメ・漫画・ゲーム・アイドル・鉄道などサブカルチャー文化に熱中する者を意味します。
たとえば、かつてのアイドルはファンのことを「ファンの方々」のような集合的かつお客様的な呼び方をしていましたが、今ではむしろ愛を込めて「私のオタク」のように従属的かつ個人・複数どちらとも取れるようなニュアンスで呼び、それに対しファンも好意的に受け止めているように見受けられます。
すなわちここ数年、コミュ障やオタクという言葉は、一昔前よりも気軽に用いられるようになってきています。
恥ずかしさの変化
そういった流れからわかることは、コミュニケーションが上手くいかない、コミュニティーに馴染めないことに対する恥ずかしさの緩和、もしくは超越が生まれているということです。
また、ハイカルチャー(古典芸術)とサブカルチャーの境界線が曖昧になり、そこに優劣を感じなくなってきているように思えます。
恥ずかしさの超越とは、そうである自分を受け容れて納得し、「それが何か問題でも?」とむしろ開き直るという心理的境地のことです。
これができなかった時代の人々は、外面上の体裁ばかりに気を取られ、世間の目を気にして自分の本来性を隠し、表面的に取り繕って生活していました。
その時代は、万人がある種のスポットライト症候群を患っていたと言えるかもしれません。
自分が思っているほど自分は他人からそんなに注目されてはいないことに気づけていなかったのです。
アイドルになりたい、有名になりたいと思う人は基本的に承認欲求が強く、他人から見られて注目され、褒められたりすることでメンタルの安定化を図ろうとします。
他人から見られることを前提とするため、必然的に美意識は高まり、メイクやヘアスタイルやファッションなどのセンスが磨かれ、多くの場合オシャレになっていきます。
しかし、メンタルの安定化を図るために舞台に立つ側を選んだにも関わらず、アンチ(否定的な評価に偏った批判家)などの悪意ある声に屈し、逆にメンタルのブレイクに陥るケースも少なくありません。
コミュ障でもリア充になれる
さて、そろそろ本題に入りますが、「自分はコミュ障だ」と開き直って生きていくと覚悟を決めている人はこの先を読む必要はありません。
あるいは、オタク活動などを楽しんでいて自分はリア充(インターネット外の現実生活が充実している)と言えるならば何ら問題はありません。
自分は変わりたい、リア充になりたいんだと思う人だけ読み進めてください。
まず、リア充になれていない人の特徴を挙げます。
意外に思うかも知れませんが、あらゆる非リア充は、実はこのたった2つのパターンのどちらかに該当します。
心に訊いてみてください、自分はどちら側なのかと。
逆に言えば、リア充になっている人は、このどちらにも属さない中途半端な自己評価だということになります。
リア充になる方法
それでは、リア充になるにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、前者の場合ですが、自分はもう少しマシな人間だと思えるように、なるべく他人から評価される機会を意図的に作りましょう。
ほんの些細なことからでいいんです。
他人から感謝されたり、褒められたりすることが積み重なることで、自己評価は必然的に上がっていきます。
おそらく前者の方は、そういう機会にあまり恵まれずに今まで来てしまったのだろうと思います。
自分など役に立たないクズ人間だと思い込まず、意識的に人に親切に行動していけば、次第に周りの人は正当な評価をしてくれるようになるはずです。
あなたはもっと評価されるべき人ですから。
次に後者の場合ですが、実はこっちが厄介なんです。
こういったタイプの人は前者と同様に他人からあまり評価されずに育ってきたのは同じなのですが、持ち前の強気な性格のせいでやや捻じ曲がった感性を持ってしまっているのです。
自己評価が高くても、その評価が妥当で他人からも評価されてきた人は、ほとんどがすでにリア充になっています。
しかし後者の人は、その自己評価と実際の能力が一致しておらず、いわば勘違い状態なわけです。
この場合はまず、自分の正確な能力レベルを知り、それを受け入れることから始めましょう。
あるいは、自己評価に見合うレベルの自分になることです。
おそらく、現時点では「自分は高尚だ」という意識ばかりが先走り、行動が伴っていないのではないでしょうか。
俗に言う、頭でっかちの意識高い系と言えます。
自己評価と実際の能力の一致には長い年月を要するかもしれませんが、リア充になりたいと思う気持ちを少しでも持ち続けられるのであれば、根気強く努力してみる価値はあると思います。