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第5回 土木学会全国大会 第79回年次学術講演会で発表しました!【2022年度シビルエンジニアの定年退職後の活動に関する意向・実態調査結果】

皆様こんにちは。
今回は、土木学会全国大会での発表について、ご紹介します!

令和6年度の土木学会全国大会で発表しました!

9月2日~9月6日の期間、仙台において令和6年度 土木学会全国大会第79回年次学術講演会が開催され、本小委員会では、「定年後のシビルエンジニアの活動において、政府や企業に対して望むこと」を発表しました。

仙台城大手門跡北側土塀 じゃかごだ!

大会4日目のお昼後のセッションでしたが、数十名の方に聴講していただきました。また、会場からは、有益なご意見をいただくことができました。今後の分析に活用させていただきたいと思います。聴講およびご発言してくださったみなさま、ありがとうございました!

ここでは発表内容の主要部分である、「定年後の土木技術者の活動において政府や企業に対して望むこと」について、少しご紹介したいと思います。

自由記述を書いていただいた皆様、ありがとうございました

「土木技術者が政府や企業に対して望むこと」は、アンケートでは自由記述で聞いておりました。回答者数のうちの約4割、1,200名以上方が、有効回答をしてくださいました。非常に多くの皆様に、非常に多岐に渡るご意見をいただきましたため、すべて拝読させていただきました。ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました。

いただいた自由意見をそのままの形でお届けできたらよいのですが、そういうわけにもいかないため、こちらで大まかな分類をさせていただきました。

金銭的な処遇に関すること、モチベーション維持に関すること、雇用の方法、就労形態、シニアの技術力活用法など・・分類が難しい内容もございましたが、何度も読ませていただき、ミスリードしないよう心掛け、分類させていただきました。

定年後の土木技術者の活動において政府や企業に対して望むこと

こちらの図が、定年後の土木技術者の活動において政府や企業に対して望むことの結果の一部、処遇・モチベーション維持についてです。業種別に記載しています。

定年後の土木技術者の活動において政府や企業に対して望むこと(処遇・モチベーション維持)

全体の傾向として、金銭面の処遇の改善を求める意見が多くありました。これは、第1回https://note.com/civil_id/n/n195cf57da0b1
で示した、収入のために定年退職後も就労を継続する方が多いことと一致しています。

ただし、一律に減額するのではなく、個々の能力などにより処遇を決めて欲しいという意見が多く見られました。これは、定年後か否かに関わらず、就労するうえでの重要な評価に関する課題といえます。

モチベーション維持に関する意見では、特に建設コンサルタントでは、多様な働き方を求める声が多くありました。定年後も定年前と同じように働きたい人、時短や勤務地の選択をしたい人など、個人の働き方に合わせた選択ができるよう、人材バンク・マッチングシステムの構築・ネットワーク整備などのシステム構築を、土木業界でもますます進めていく必要があるようです。

シニア土木技術者の技術力活用法

技術伝承や、年齢では衰えない技術力を活用する制度を望む声は業種に偏らず多く見られました。災害時の技術支援で活躍したい、散歩がてらに気が付いたインフラの課題を指摘できる仕組みが欲しいなど、必ずしも企業に属さずとも技術力を活用できる場面はたくさんあるのでは、と思わせてくれるアイディアです。

土木業界に対して望むこと

土木業界に対しては、土木技術者の地位向上や若手の土木技術者に夢を与える仕事であってほしいなど、土木のイメージ向上を望む意見が、やはり多くありました。土木学会が主体となって取り組めるような提案していただいた意見も多々あり、これらを受け止め、活かしていけるようにしたいと考えています。

仙台城 気持ちいい下り坂 お疲れさまでした

今年度の発表原稿はこちらです!


昨年度の発表に関する記事は、こちらです!
https://note.com/civil_id/n/n61bd965e2a02

                          2024.9.30 yaa 

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