見出し画像

#2:鰻の成瀬に行ってみた

近所に鰻の成瀬が開店した(といっても少し前ですが)。

店内をチラ見すると簡素な作り、そして若い従業員の方がオープン時は紙のチラシを配っていて、このご時世に紙のチラシを店の前で!?と逆に怪しいと足が遠のいてしまった。
とはいえ鰻が好きなので通りがかる度に少し気になる。そんな中、友人のしんたべ氏がこんなポストをした。

「プライベートエクイティ界隈」についてはよく分からないが、「予想の斜め上をいく美味しさ」の評価に惹かれる(「斜め上」なの(ただの「上」ではなく?)?という微妙な疑問もさておき)。

というわけで、今回は鰻の成瀬について。


鰻の成瀬とは?

鰻の成瀬のホームページを見に行くと、驚きの開店数であることが分かる。

お知らせ欄を見ると、2024年9月13日だけで5店舗も開店している。

2024年5月に書かれたこちらの記事では、2024年3月に100店舗、2024年5月に154店舗、とまさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」なことが伝わってくる。2か月で54店舗、と考えると平均しても1日に1店舗新しくオープンしている。これはすごい。

ただ、こんな勢いでオープンしていると、たぶん誰もが頭の中によぎるものがあるんですよね。「美味しいのか?」って。

実食。

並、竹(うなぎ3/4)、2,200円。

うまい。鰻がフワフワで、外側は少しカリっとした焼き加減。あまりタレはかかっていなくて、奥にある山椒、追いダレ、手前のわさび、刻みネギで各々が好きに調整できるスタイル。きゅうりの漬物と生姜で口の中をリセットしながら、追いダレをかけてみたり、わさびを塗ってみたり、山椒をふりかけてみたり、マイペースに楽しめる。

結論。普通においしい。すてき。

利益構造について

鰻の成瀬は低価格での提供を売りにしている。その一方で飛ぶ鳥を落とす勢いの出店。大丈夫なのか。会社の戦略はどうなっているのか。

①営業時間が短い


調べてみると、
東上野店:11:00-15:00, 17:00-20:30
北千住店:11:00-15:00, 17:00-20:30
神保町店:11:00-15:30, 17:00-20:00
と、各店舗の営業時間が約6時間に設定されている。

ランチ・ディナー時間に刺さっている当たり前なことはさておき、必要な時間にフォーカスすることで
・人件費の削減
・雇用確保(時間が分かりやすく人を確保しやすい)
の利点があると考えられる。

もちろん「深夜帯の売上とりこぼしてるじゃねえか!」という意見もあるかもしれないが、今の時代大切なのは利益率。わがままボディな経営にしない方針と考えられる。

②居ぬき物件の利用

こちらの記事によれば居ぬき店舗を利用することでコストダウンを図っているとのこと。確かに近所の鰻の成瀬も、その前はあんまりイケてない飲食店だった気がする。。
この記事の中の画像を見るに、店舗のデザインは前身の店舗によって変わるだろうことが分かる。

③アルバイトでも回せる


上の記事にも書いてあるが、どの店舗でも機械(企業秘密!)で焼いているとのこと。あの中はフワッ外はカリッなすてき鰻が機械で焼かれていたとは・・。
安く提供することを考えると、これでしっかり人件費は抑えられる。

追記:知人に教えていただいたが、天どんのてんやも機械調理らしい。外食産業の1つの戦略としてありそう。

結論:やはりしっかり費用面が考えられていた。すてき

その他

経営者は山本さんという方らしいのだが、なぜ「鰻の成瀬」なのかというと、担当者に任命した社員さんの名前らしい。これは任命された側からすると嬉しいし、責任感も発揮できそうだし、すごくやる気に繋がりそうだなと思った。社長の考え方も良いですね。

というわけで、近所に新しくできた鰻の成瀬をおいしくいただき、楽しく一つの会社を研究(といってもしれてますが笑)できました。本格的なポスト1発目で約1,500字。疲れたー

いいなと思ったら応援しよう!